シリア:日本はシリア政府の支配下に復帰した東グータ地方ハラスター市再建に向け5億円を資金援助
2018年12月04日付 その他 - Enab Baladi 紙
日本の支援によるアレッポ市旧市街復旧作業―2018年11月20日(在ダマスカス日本大使館)
■500万ドル…日本はハラスターのインフラ再建に向けて資金援助
【
イナブ・バラディー】
在シリア日本大使館は、ハラスター市を含む東グータ地方(ダマスカス郊外県)のインフラ再建に向け、シリアで活動を続ける国連開発計画(UNDP)を通じて資金援助を行うと発表した。
在シリア日本大使館は12月4日(火曜日)、ツイッターの
公式アカウントで「シリアへの人道支援として日本が供与した資金は5億5700万円(500万米ドル)」と綴った。
これに先立ち、別所浩郎国連日本大使は昨日(3日月曜日)、ムラード・ワフバUNDPアラブ局長と会談していた。
日本大使館によると、日本が供与した援助は、早期の復旧を促し、東グータ地方で被害を受けた個人やコミュニティの回復力を強化することに貢献するのが目的で、ハラスター市に力点を置いているという。
日本大使館は、ハラスター市を特に選んだ理由として、2018年3月から4月にかけて戦闘行為が著しく激化したことで、人的被害が生じ、深刻な人道状況にあるためとしている。
また、資金援助は、三つの事業の実現をめざしており、第1が、ハラスター国立病院、近隣の学校、社会福祉など、人道分野の基礎インフラを復旧することだという。
第2は、地域レベルでの経済社会再建にかかる支援で、被害が深刻なコミュニティに対して行われる。
そして、第3は、紛争の被害に苦しむコニュミティのエンパワーメントで、これは東グータ地方の社会結束の強化、社会保障の充実、地域での福祉の提供サービスの改善を通じて行われる。
一方、ハラスター市では12月4日火曜日、住宅街での地雷撤去作業が行われた。親政権の複数のメディアによると、シリア軍工兵部隊が、首都ダマスカス郊外にあるハラスター市にテロリストが残していった爆発物や弾薬の撤去が行われるという。
2012年以降日本がシリアに対して行った支援は、4億4500米ドルに達する。もっとも代表的なものとしては、シリアでの戦争によって破壊された遺跡の修復プロジェクトへの資金援助がある。
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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
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