レバノン:マロン派の総主教、政府高官に訴える。
2018年12月09日付 al-Hayat 紙

■ラーイー総主教がレバノン政府高官らに対し、「祖国に慈悲を与えるために(現在人質のように扱われている)政権を解放しなさい」と訴える

【ベイルート:本紙】

マロン派のバシャーラ・ラーイー総主教は、国家の最高権力機関をはじめとして、立法機関・行政機関・司法機関に至るレバノンの政府高官らに向けて、人道主義に基づいた公共福祉サービスを提供するよう呼びかけた。また、彼らは与えられた慈悲を受け取り、そして彼らの職責においてそれを実践するために心を開くことを望む者たちである(と語った)。

さらに、総主教はブケルケの総主教座内にある聖母教会の日曜のミサにおいて以下のように続けた。「私たちは政府高官らに思いやりを持つよう呼びかけている。そうすることで、彼らの生活やものの見え方が変化し、彼らは過去の自分自身や自身の要求および立場という牢獄から抜け出すことができる。そして、後退し分裂された祖国と貧しく飢えに苦しみながらより良い国に移住していく国民へ慈悲を与えるために、また多くの商店や工場の閉鎖を引き起こしている経済へ慈悲を与えるために、(現在人質のように扱われている)新政権の組閣を解放するだろう。」

そして、以下のように付け加えた。「もし首相が任命されてからのこの7ヶ月間に彼らの心の中に慈悲が宿っていたとしたら、(現在人質のように扱われている)新政権を解放していただろう。そして彼ら自身の利益にとらわれず、彼らの意図を正していただろうに。そして、字面にこだわり、その(目的や真意の)説明に言葉を詰まらせている(現在の)状態に代わって、彼らは我々の国をあらゆるものから超越したところに置き、そこかしこに課せられた契約を再考しただろうに。」

最後に総主教は、「もう1度私たちは彼らに訴える」と語り以下のよう続けた。「国の機関であれ、国民であれ、政体であれ、あなた方には国家をないがしろにする権利はない。あなた方は国家の主権者ではなく、国家の奉仕者なのだ。」

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( 翻訳者:沼田 駿 )
( 記事ID:45899 )