■大統領は明日、2国間関係を強化するためオーストリアに
■スィースィー大統領は「欧州・アフリカ」フォーラムにてデジタル協力に対するエジプトのビジョンを表明

【本紙：イスマイール・グアマ】

アブドルファッターフ・スィースィー大統領は明日（16日）、3日間にわたる公式訪問のためオーストラリアの首都に向かう。公式訪問ではオーストリアのセバスティアン・クルツ首相との首脳会談が行われるほか、大統領は欧州とアフリカ間のハイレベル・フォーラムのイベントにも参加する。

バッサーム・ラーディー大統領報道官は、大統領の訪問日程は密に詰まっており、大統領はオーストリア首相との首脳会談が行われる予定であると明らかにした。会談では、エジプトの経済改革における最近の良好な動きを踏まえ、オーストリアの主要企業家や大企業にエジプトでの投資を促すことで、経済協力の強化や2国間の貿易交流規模の拡大を中心に、2国間関係の強化について協議を行う。

また、バッサーム・ラーディー大統領報道官は、今度の首脳会談では、不法入国やテロリズムおよび過激主義思想への対策や中東情勢の動きといった、共通の懸念事項である地域の問題について取り上げられると付け加えた。また、同報道官は今後も連携・協議を継続していくことを両国間で合意したと指摘した。

さらに報道官は、今回の訪問にはスィースィー大統領の「欧州・アフリカ」ハイレベル・フォーラムへの参加も含まれていると付け加えた。同フォーラムのスローガンは「デジタル時代における協力」であり、欧州およびアフリカ企業の代表者らが参加する中で、イノベーションとデジタル化の分野における、欧州とアフリカの2大陸間の協力を強化する方法が議論される。同様に、同フォーラムではスタートアップ事業の資金調達や省エネの方法について議論することに加え、アフリカ諸国の生活環境の改善、持続可能な発展の促進についても話し合いが行われる。

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（ 翻訳者:吉川真優 ）
（ 記事ID:45920 )