2016年来労働許可取得のシリア人は27000人超
2018年12月16日付 Cumhuriyet 紙
CHP副党首でイスタンブル選出のオヌルサル・アドゥギュゼル議員によるシリア人の就労許可に関する質問に対する、大統領府報道センター(CİMER)からの返答は、「2016年から現在まで27,930人のシリア人に就労許可を与えた」というものだった。
CHP副党首でイスタンブル選出のオヌルサル・アドゥギュゼル議員は、一時的保護の状態にあるシリア国籍の外国人に関して、大統領府コミュニケーションセンター(CİMER)に情報の開示を求め、それに対する回答を公開した。与えられた回答で、2016年1月から2018年9月までの間にシリア国籍の外国人に関する就労許可を申請した41,343人のうち、27,930人に就労許可を発行したことが明らかにされた。
■CİMER:未登録就労者数はわからない
CHPのアドゥギュゼル議員CİMERの申請に対し家族労働社会保障省国際労働力総局から出された回答によると、「2016年1月11日から2018年9月14日の期間に一時保護を得たシリア国籍外国人に関する就労許可の申請数は41,343件で、これらの申請のうち就労許可が発行されたのは27,930人である」という。トルコで未登録で働いていると予測されるシリア人の人数に関する質問に対する回答はというと、未登録で働く外国人の人数に関するデータはないというものだった。
■「就労許可が与えられた女性は2,473人のみ」
回答では、アドゥギュゼル議員による、一時保護下にあるシリア国籍外国人に2016年から2018年9月14日までに与えられた就労許可の年齢、性別、学歴、県及び職業による分布に関する質問に向けて、以下の情報が述べられた。
・一時保護下にあるシリア国籍外国人で2016年から2018年9月14日までに就労許可が発行された27,930人のシリア人のうち、男性は25,457人、女性は2,473人である。
・許可が与えられた人々の年齢層による分布を見ると、27,930人の申請者の1.8%を19歳以下が占めている。18.3%が20~24歳、44%が25~34歳、32.5%が35~54歳、3.4%が55歳以上である。
■「許可数最多はイスタンブル」
・県ごとの許可数を見ると、申請数7,857人のイスタンブルで最も多くの就労許可が発行されており、それにガーズィアンテプ、ブルサ、カフラマンマラシュ、メルスィン、アンカラ、コンヤ、ハタイ、コジャエリ、アダナが続いている。数を見ると、ガーズィアンテプで3,369人、ブルサで3,857人、カフラマンマラシュで2,313人、メルスィンで1,617人、アンカラで1,002人、コンヤで945人、ハタイで900人、コジャエリで804人、アダナで614人、残りの県では5,242人に就労許可が発行されている。
■博士以上の就労許可数は3人
・学歴による許可数を見ると、読み書きができる者が1,273人、高校1,273人、中学校950人、小学校801人、大学655人、大学前教育180人、修士課程6人、博士課程およびそれ以上の修了者3人となっている。回答によると、22,327人の学歴は不明だという。
・職種別の分布では、上位10位の職業は以下の通り。肉体労働(全般)2,411人、雑用653人、縫製業596人、医療相談554人、看護師543人、織物業521人、管理業務マネージャー460人、事務員(一般)452人、補助スタッフ434人、肉体労働(清掃)433人。
■「未登録雇用は最大の問題」
CHPのアドゥギュゼル議員は、これらの回答を次のように評価した。
「トルコでは、公式の数字によると12月6日までに361万1,000人のシリア人が暮らしている。15~18歳のシリア人の数は28万9,798人で、この数は18歳以上では190万人に上る。それにもかかわらず、2016年から行われている一時保護下のシリア国籍外国人に向けた労働許可に申請した人数は5万人にも達していない。さらに、労働許可を発行された人数は27,930人だ。これが我々に示しているのは、2016年に実施されたこの制度は、未登録雇用への対策として有効ではないということである。さらに同様に、許可の性別による分布を見ると、シリア人女性の登録済みの雇用は見落とされている。登録雇用の促進に向けた法的な対策が一刻も早く取られ、未登録雇用に向けた監視が増やされるべきだ。」
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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:45927 )