イラク:シリアからの米軍撤退による影響について協議
2018年12月22日付 al-Hayat 紙
イラク:シリアからの米軍撤退の影響を協議
■イラクはシリアからの米軍撤退の影響について協議する
【バグダード:本紙】
イラクは同国とシリアの国境に安全保障上の懸念がある中で、米軍が突然シリアから撤退することによる影響について検討しており、イラクのバルハム・サーリフ大統領は昨日(21日)、アーディル・アブドゥルマフディー首相とともに中東地域の政治的展望について議論した。
また、イラク議会は米軍が撤退することの影響について協議するべく、政府の複数の安全保障担当の高官らを招致することを決めている。
さらに、昨日同大統領に関する声明の中で以下のことが明らかにされた。「サーリフ大統領はアブドゥルマフディー首相と最も重要な出来事と中東地域の政治的展望について協議した。その中で、情勢の激化や緊張状態を遠ざけ安定と平和を地域に根付かせることの重要性、およびこの地域でさらなる紛争を避けるため融和と真剣な対話に依拠する必要性を確認した。」また、サーリフ大統領の発言を引用して次のように続けた。「大統領は政府の支援、および政治勢力や軍部隊が採用した政府プログラムの実施に努める重要性を強調した。それに加えて、国家統一や軍部隊間での団結強化の重要性も強調した。これは、国民が望む(公共)サービスの改善や就労機会の提供を実現することを目指しており、我々の多くの県や街に住む我々の親愛なる国民の正当な要求に応えることを呼び掛けるためのものだ。」
一方、ある議会関係筋は本紙への声明の中で以下のことを明らかにした。「(議会の)安全保障・国防委員会は、複数の政府高官や戦闘現場を指揮する軍事司令官らを招致し、米軍のシリアからの撤退がイラクの状況に及ぼす影響について協議するだろう。」さらに、「シリア・イラク国境を越えてダーイシュ構成員らが(イラク領内に)侵入を試みることに対する懸念がある」と指摘した。なお、同国境では時折、アンバール県、特に国境地帯に駐留している米軍の存在を拒否する国民動員軍に属する複数のグループの間で緊張が高まる事態となっている。
(後略)
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( 翻訳者:櫻井優希 )
( 記事ID:45952 )