スーダン:バシール大統領「スーダンの経済危機は大国に原因」
2018年12月28日付 al-Hayat 紙
スーダンの抗議運動の様子
スーダンの抗議運動の様子

■スーダン:バシール大統領「大国が我々を跪かせようと恐喝を働いている」

【ハルツーム:本紙】

スーダンのオマル・バシール大統領は、自国そして他のアラブ諸国が大国からの危険・脅威に直面していると主張し、これらの大国が「我々を跪かせようと政治的・経済的恐喝を働いている」と述べた。一方、スーダンの反体制派は昨日(27日木曜日)、首都ハルツームでのデモに合わせて、一部ヨーロッパ諸国の首都に設置されているスーダン大使館前で組織する抗議デモへの参加を呼びかけた。

バシール大統領は、昨日ハルツームで行われた軍士官の卒業式典で演説を行い、その中で、これらの大国が「諸国民の財産を支配しようと目論んでいる」と強調した。

バシール大統領は、スーダン政府はアラブ諸国民の正当な権利を支持し、彼らの希望と期待に今後も寄り添っていくと述べた。

バシール大統領は、国内の抗議運動の鎮静化および経済危機への対処に向けた本格的な改革の開始を約束したが、これに対する反響は抗議参加者の間に見られなかった。

大統領宮殿周辺で抗議参加者と治安部隊が激しく衝突してから2日、首都ハルツームとスーダンの諸都市では警戒を伴う静けさが広がった。

私服警官を含む警察官及び治安部隊員は、実弾とガス弾を用いて国内各地のデモ隊を追い散らした。

一方、この件をめぐり、スーダン・ジャーナリスト・ネットワークは昨日より3日間のストライキに入ることを宣言し、「自由、尊厳、および民主主義への移行という民衆の正当な要求を完全に支持する」と述べた。

ジャーナリスト・ネットワークは自身のFacebookページで声明を発表し、その中で、(ストライキの開始という)今回の措置は「スーダン国民に対する倫理的義務」を念頭にとられたものであると述べた。

デモ隊の鎮圧を非難する声が政界で高まる中、スーダン最大のイスラーム主義政党の与党「国民会議」党は、抗議活動中に死亡したデモ参加者の死に関する調査の実施を要求した。

スーダンのアフマド・ビラール・オスマーン外務大臣は声明を発表し、スーダンのメディア機関がこれを報じた。同大臣は声明の中で、抗議参加者の死者数は17人にとどまり、35名の警官が負傷したと述べ、犠牲者の死に対して遺憾の意を表明した。また、身柄を拘束された人々は数日中に解放されるだろうと述べた。

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( 翻訳者:北本芳明 )
( 記事ID:45997 )