シリア:シリア空軍が砂漠に潜むダーイシュ構成員を攻撃
2018年12月27日付 al-Watan 紙

■シリア空軍が砂漠地帯のダーイシュ構成員らに大損害を与える

【ホムス:ニバール・イブラーヒーム、本紙、諸通信社】

シリア・アラブ共和国空軍は昨日(26日)、スフナ砂漠にあるテロ組織「ダーイシュ」の複数の拠点を攻撃し、彼らに対し新たな人的、物的被害を与えた。

東部の砂漠地帯の作戦指令室に所属する戦地の情報筋が本紙に語ったところによると、空軍は移動する「ダーイシュ」の標的に向けて、2回の空爆を行ったとのことだ。空爆の対象となったのはアウヤリド・ダムおよびT2(第2石油輸送ステーション)周辺からT3(第3石油輸送ステーション)の北東部にかけてと、東部の砂漠地帯にあるデリゾール県郊外と共に共同管理されている県境近辺で、「ダーイシュ」の部隊に直接被害を与え、人的、物的に重大な損害を与えたとのことだ。

それと並行して、反体制派の「シリア人権監視団」は、交錯する複数の関係筋から情報を入手したと述べた。その情報とは、イラク及びヨルダン国境付近に位置するタンフ基地に駐留し米政府が指揮を執るいわゆる「有志連合」軍が先週月曜日(17日)、東部ホムス県の砂漠地帯に位置するザルカー地区において(政府)軍部隊が支配している拠点を攻撃したというものだ。同地区は、「有志連合」の支配下にある55キロ地帯(注:タンフ国境通行所一帯地域のこと)の西に位置する。なお、この襲撃で政府軍部隊やその代替部隊に人的被害が出たかどうかについての情報は届いていないとのことだ。

また、今回の攻撃はドナルド・トランプ米大統領が先週水曜日(19日)にシリア領内からの撤退の決定を発表して以降初めて起きた攻撃とみられる。

一方、タンフ基地に本部を置く「有志連合」軍司令部は先週木曜日(20日)、同連合の傘下で活動する「革命ゲリラ(Revolutionary Commando Army)」の民兵らに対して、米政府による米軍のシリアからの撤退発表の直後に、基地からの最終的な撤退が決定した旨を伝えていた。

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( 翻訳者:佐藤竣介 )
( 記事ID:46004 )