エジプト:内務大臣がテロとの戦いに対する決意を改めて表明
2018年12月31日付 al-Hayat 紙


■エジプト:内務大臣「我々は国家の安寧に対するいかなる脅威にも断固たる意志で毅然とした対応をとっていく」

【カイロ:本紙】

エジプトのマフムード・タウフィーク内相は、内務省は法に抵触するいかなる行為も許さないと述べ、誘惑に駆られて市民の安全を脅かすような輩や、国家の安寧を脅かそうとする輩には、断固たる意志で毅然とした対応をとっていくことを強調した。

タウフィーク内相は昨日(30日)、大臣補佐官や治安機関指導部らとビデオ・カンファレンス形式の会議を行った。会議には治安部責任者や治安機関の幹部全員が出席し、キリスト教徒の祝祭や正月を無事迎えることができるよう、現段階のセキュリティー行動戦略およびセキュリティー計画の根幹の見直しがなされた。

この会議は、ギザ県ハラム地区で即席爆発装置(IED)を用いた攻撃が起きた数日後に開かれた。攻撃はベトナム人観光客を乗せたバスを狙ったもので、観光客3名とエジプト人ツアーガイド1名が死亡した。

タウフィーク内相は、内務省機関は国家の安全・安定を守るための措置を怠らないと述べ、いかなるテロの試みも我々の使命達成の決意を揺るがすことはないと断言した。また、治安部はこれまで数々の成功と業績を収め、エジプトの市井の人々の安寧に貢献し、国家が再び発展への道を歩むことに寄与したとして、その尽力ぶりを称賛した。同時に、現在まで達成された治安部の成功を今後も維持し、その成功率を上げることに努めていかなければならないと述べた。

タウフィーク内相は、祝祭期間の市民の安全確保に向けた治安機関の体制や、主要幹線道路、教会、重要施設、観光地に全国規模で部隊を展開させる配置計画を見直した。また、警戒レベルを最高まで高め、対策に万全を期すとともに、これらの施設の安全確保に必要なあらゆる措置を実行し、当該施設周辺およびこれにつながる道路における監視・セキュリティーコントロールを強化するため、あらゆる措置を講じると強調した。同時に、部隊が効率良く動けるよう万全の体制を整え、治安パトロールや交通および緊急時対応用の人員を配備し、様々な緊急事態や有り得べき事態に対応できるよう配備先を拡充することの重要性を指摘した。さらに、治安機関がエジプト全県においてテロリストやテロ組織に先制攻撃をしかけ、犯罪組織の巣窟やギャング集団を攻撃してその構成員を拘束し、司法判決を執行することに尽力し続けていることを強調した。同時に、治安機関は全県で行政機関と密に連携を取り、エジプトの領土・財産への攻撃を排除するためのあらゆる決定を妥協することなく実行していることが強調された。同内相は、全幹部・上層部に対して、治安機関の功績をフォローアップし、計画の実行を確実かつ真剣に行うために現場意識をもって対応するよう求めた。また、市民に対する適切な接し方を守り、セキュリティー計画・措置の実施にあたり民衆に接する際には人道的側面に配慮することを強調した。同様に、治安機関の使命を果たすべく、市民とのプラスの相乗効果を伴う形で、市民との交流を引き続き活性化させていくことの重要性に言及した。同内相は、市民の安全確保のために内務省が策定したセキュリティー計画の実施項目を警察官らがきちんと実行してくれることを信じている旨表明した。

一方、ムハンマド・ザキー国防大臣は、新年を迎えることを記念して、アブドゥル・ファッターフ・スィースィー大統領に祝電を送った。同国防相はその中で、軍はエジプトの領土・国民を守るための問題対処能力を駆使し、絶対の自信をもってその責務を果たす決意であることを述べた。

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( 翻訳者:北本芳明 )
( 記事ID:46016 )