エジプト:宗教機関は宗派主義対策委員会設置に関するスィースィー大統領の決定を歓迎
2019年01月01日付 al-Hayat 紙

■エジプト:諸宗教機関は宗派主義対策委員会設置をスィースィー大統領が決定したことを歓迎

【カイロ:本紙】

エジプトのイスラームおよびキリスト教の諸宗教機関は、アブドゥルファッターフ・スィースィー大統領が宗派主義の絡む事件への対策のための最高委員会設置の決定したことを歓迎した。エジプトの大ムフティー(注:スンナ派のイスラーム教国におけるイスラーム法に関わる官吏の最高位者に対する称号)であるシャウキー・アッラーム師および正教会、カトリック教会、福音派は、この決定を「前向きなもの」とみなし、市民社会をより盤石なものにしうるとの見方を示した。

スィースィー大統領は、宗派主義対策委員会設置の決定を発表し、安全保障・テロ対策担当大統領顧問を委員長に据えるとともに、軍参謀本部、軍事情報庁、総合情報庁、行政管理局、国家安全保障局の各代表を同委員会のメンバーとした。さらに、同大統領は関連案件に関して検討する際に、閣僚またはその代理、あるいは関係機関の代表者とみなしうる人物を議会に召集する権利を同委員会が有するとした。

宗派主義対策最高委員会は、宗派主義が絡む事件の防止と対策のための総合戦略とその実行のフォローアップ、およびこの種の事件が起こった際の対応体制の構築を担う。また、同委員会はその活動の成果や提言、実施体制に関する定期報告書を作成し、委員長がその報告書を共和国大統領に提示する。

エジプトの大ムフティーであるシャウキー・アッラーム師はこの委員会について、すべてのエジプト人にとって完全な市民社会を実現する重要な一歩であり、同じ国家の国民同士の共存を促進する取り組みを支えるもので、そしてその成果はこの国の発展と進歩に多分に現れてくると述べた。また同師は、宗教裁定庁(ダール・イフター)はこの委員会をあらゆる形での支援し協力するための万全の用意がきていることを表明した。さらに同師は、我々に課された義務は、(国民)国家の側面においてもイスラーム法の側面においても、エジプト社会の全集団間の調和および平和の実現を一致団結して追及することであると述べた。

(後略)

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( 翻訳者:源島菜月 )
( 記事ID:46019 )