スーダン:政府への抗議運動が発生
2019年01月05日付 al-Hayat 紙

■スーダン:数十名のデモ参加者が反政府的なシュプレヒコールを繰り返す

【ハルツーム:本紙】

スーダンの首都ハルツーム近くのオムドゥルマンで数十名のデモ参加者が反政府的なシュプレヒコールを繰り返した。なお、デモ参加者らは大型モスクでの金曜礼拝を終えるとすぐにそのモスクから出て抗議行動を行った。

目撃者の証言によれば、警察が「平和と公正の自由」と叫んでいたデモ参加者を鎮圧する為に催涙ガスを噴射したという。

スーダンでは政府がパンの価格引き上げを決定した12月19日の直後から複数の抗議運動が発生している。

スーダンのウマル・バシール大統領は以前の演説で警察にデモ参加者に対する行き過ぎた力の行使を控えるよう求めていた。これは治安部隊の隊員2人を含む19名が死亡したとスーダン当局が発表したことを受けてのことだった。

人権擁護団体であるアムネスティはこれまでに37名のデモ参加者がスーダンの治安部隊の発砲によって死亡したとしている。

また、バシール大統領は木曜日(3日)にハルツームにある自身の邸宅で行われたスーフィー教団の指導者らとの協議において、「時には武力の行使を強いられることもある。しかし我々は極力行使しないようにしている。そのような状況下でも我々は更なる死者を生まないため、そして安全を守るために武力を行使するのだ」と述べた。

さらに、諜報機関の複数の構成員が先週木曜日(3日)にスーダン人ジャーナリストのファイサル・ムハンマド・サーリフ氏を逮捕したことを、彼の親類らがAFP通信社に明かした。同氏は人道的な報道とその勇気に対して贈られるピーター・マクラー賞を2013年に受賞しており、スーダンにおけるジャーナリストの権利の擁護者の一人である。

一方、(スーダン)中央銀行が複数の新しい政策を発表したのと時を同じくして行われていた会議において、その大多数が政権に参加している22の政党が大統領に提出する覚書に署名した。なお、この覚書は内閣総辞職とスーダン議会の解散を要求している。

さらに、22の政党を擁する「変革のための国家戦線」は主権を有する新たな議会の設置を要求した。この議会は国家の有能な人材や政治の代表者の中から暫定内閣を組閣することを通して主権的行為を行い、経済の崩壊を食い止め、公正な普通選挙の運用を監視する。また、同戦線は政府が農業を筆頭に産業部門の発展をないがしろにし、誤った政策を採用しており、それが失業の蔓延と健康・教育サービスの低下に繋がっていると非難した。

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( 翻訳者:滝沢侑也 )
( 記事ID:46040 )