湾岸、エジプト、ヨルダン:ポンペオ国務長官が中東各国歴訪を開始
2019年01月05日付 al-Hayat 紙
マイク・ポンペオ米国務長官
■湾岸、エジプト、ヨルダン:ポンペオ国務長官、中東歴訪でリヤドを訪問
【ワシントン:本紙】
マイク・ポンペオ米国務長官は、今月(1月)8~15日の日程で中東各国を歴訪し、その中でリヤドを訪問する。
米国務省は昨日(4日金曜日)プレスリリースを発表し、ポンペオ国務長官は中東歴訪を行い、湾岸諸国(カタル、UAE、バハレーン、オマーン、クウェート)、エジプト、ヨルダンを訪問すると述べた。
国務省の発表によると、ポンペオ国務長官はヨルダン訪問をもって同歴訪を開始する。同国では、「ヨルダン高官と会談を行い、二国間の協力、およびパートナーシップ・戦略の拡大策について協議する他、シリア情勢およびヨルダン・イラク間の貿易関係の将来を含む地域情勢について議論する」予定だ。ヨルダンの後はカイロに向かい、「イラン問題やガザ情勢、テロとの闘い、エネルギー・経済分野における協力等の重要な地域課題」について協議を行う。また、国務省の発表によると、ポンペオ国務長官は「中東の平和、繁栄、安定、安全保障に対する米国のコミットメント」に関する演説をカイロで行う予定だ。
マナーマでは、ポンペオ国務長官は米・バハレーン間の協力やテロとの闘い、「イラン政権の危険行為に対処するための中東戦略同盟(※通称“アラブ版NATO”)の協調行動」について協議する予定だ。
その後アブダビに移動し、地域情勢および貿易・投資に関する二国間関係の強化について協議すべく、UAE高官と会談を行う予定だ。また、ポンペオ国務長官は、「イエメン危機の全当事者が、国連イエメン特使を支え、停戦およびフダイダ港における部隊再配備を中心に、スウェーデン合意を順守する必要性」について議論を行う意欲を示している。
4番目の訪問地であるドーハでは、ポンペオ国務長官は自国代表団を率いてカタル・米国の二国間戦略対話に臨み、広範な課題について協議を行う。また、カタル高官複数と会談を行い、アフガニスタン情勢を含む地域課題の他、「秩序を乱そうとするイラン政権への対応という点でGCCが一致団結することの重要性」、および地域の平和、繁栄、安全保障に関する諸課題について議論を行う。
ポンペオ国務長官のリヤド訪問時の議題には、イエメン、イラン、シリアを含む地域の最優先事項に関する協議が含まれる。その他、イエメンの紛争を終わらせ、「同国の最も輝かしい未来」を実現すべく、イエメン危機の全当事者間の政治的・包括的合意に到達するため、マーティン・グリフィス国連イエメン特使の取組を引き続き支持していくための方策についても協議が行われる。
リヤド訪問後、ポンペオ国務長官はオマーンに向かう予定だ。同国では、イエメンを含む地域の平和の促進方法について協議する他、二国間の強固なパートナーシップの確立および中東戦略同盟について話し合う。
ポンペオ国務長官は、歴訪の最後にクウェートを訪れる予定だ。同国では、自国代表団を率いて第三回米・クウェート戦略対話に臨む。同対話では、防衛・情報セキュリティー分野における二国間の協力方法や、経済関係の強化が中心議題として扱われる。
また、ポンペオ国務長官はクウェート政府上層部と会談を行い、「イエメン紛争を終わらせるための全当事者間の包括的・政治的合意の達成に向けた国連の取組を支えるべく、GCC諸国が足並みを揃える必要性」等、重要な地域課題について議論を行う。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:北本芳明 )
( 記事ID:46042 )