レバノン: イスラエル国境で南部の住民が抗議行動
2019年01月07日付 al-Hayat 紙

■イスラエルがワッザーニー村周辺の土塁を撤去、国境付近にレバノン軍を支持する住民が集まる

【ベイルート:本紙】

敵国イスラエルの軍は「ポクレン(注:タイヤ付きのパワーショベルのこと)」2台を用いて掘削作業を続け、占領下のシリア領ゴラン高原沿いに建つ特殊フェンスの裏にあった土塁を撤去した。さらに、トラック複数台が土砂・岩石を占領下のシリア領ゴラン高原のガジャル村のほうへ運搬した。なお、同村は(レバノンの)マルジャユーン郡のワッザーニー村と向かいあう場所に位置している。上記の情報は『レバノン国営通信』によって伝えられた。同様に、イスラエル軍はレバノンと被占領地パレスチナを分離するコンクリート壁の上部の鉄柵設置を再開した。この壁はアダイセ村を走る行動沿いに建てられており、正面のレバノン領川ではレバノン軍とUNIFIL(国連レバノン暫定駐留軍)が展開している。

マルジャユーン郡の『国営通信社』支局が報じたところによると、複数のレバノン南部の街や村出身のSNS若手活動家たちが、アダイセ村と被占領地パレスチナの間を走る国境線沿いに集まった。彼らはゴラン高原にある入植地ミスガヴ・アム(Misgav Am-Kibbutz)に向かいあった場所に集まり、レバノン国旗を掲げてレバノン軍への支持を表明するとともに、敵国イスラエルを批難した。

集まった活動家のひとりがスピーチを行い、以下のように述べた。「レバノン南部の住人は皆レジスタンスだ。我々は決して屈しない、一方彼ら(注:イスラエルのこと)は臆病者だ。我々はこの土地、この誉れ高き固い意志を持った抵抗の地アダイセで生まれ育った。我々は勇敢なレバノン軍と共にある。残忍かつ臆病者の敵国イスラエルにはこう言おう。お前たちが消え去る日は近い、抵抗運動の士(注:ナスルッラーのこと)が『神が許し給わば勝利は訪れん』と述べたように。」続けて次のように言った。「今日我々がここに集まったのは、究極の目標達成に向けて近い将来取られるであろう行動の一端に過ぎない。」

なお、これらの行動は、イスラエル軍が国境沿いに分離壁を建設し、本日(7日)この分離壁上部に鉄柵を設置したことを受けての出来事だった。

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( 翻訳者:スローカム ニコール )
( 記事ID:46051 )