エジプト:スィースィー大統領、シナイ半島におけるイスラエルとの協力を認める
2019年01月07日付 al-Quds al-Arabi 紙


■エジプト政府が放送しないように求めたインタビューにおいて…スィースィー大統領はイスラエルとの安全保障協力がかつてないほど強固なものになっていると強調

【本紙】

米国の『CBS放送』は日曜(6日)夜に、テレビ番組『60 Minutes』で、エジプトのアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領に行ったインタビューを放送した。同放送局によると、エジプト政府がこのインタビューを放送しないように求めてきたとのことだ。

スィースィー大統領はインタビューの中で、シナイ半島においてイスラエルとの緊密な安全保障協力があることを認めた。というのも、同大統領はイスラエルとの協力が「最も緊密かつ強固」であるかどうかという質問に対して、「その通り。良好な協力関係にある」と答えたのだ。

そして同大統領派「(エジプト)空軍は時折イスラエル側へ飛行しなければならないことがあり、それがイスラエル人と広範に協力している理由だ」と述べた。

スィースィー大統領がイスラエル側とのこの種の協力を公式に認めたことは、異常な出来事とみなされている。現にエジプト軍は昨年、シナイ半島北部にいる「イスラーム国」戦闘員に対処すべくイスラエルと協力しているという報道を否定したのだ。

エジプトの治安部隊は、2013年からシナイ半島において武装集団との戦闘に従事している。スィースィー大統領は、武装集団を依然として駆逐できていない理由について尋ねられた際、インタビュアーの質問を逆手にとって以下のように返答した。「それではなぜ米国は、17年もの歳月と1兆ドルもの資金を費やしてもなお、アフガニスタンでテロを駆逐できなかったのでしょうか!?」

(後略)

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( 翻訳者:小泉真歩 )
( 記事ID:46052 )