イラク: ポンペオ長官がイラクを電撃訪問
2019年01月09日付 al-Quds al-Arabi 紙
バグダード: ポンペオ国務長官がイラクを電撃訪問
■イラク: ポンペオ国務長官は電撃訪問、バグダードに到着
【バグダード: アナトリア通信】
米国のマイク・ポンペオ国務長官は水曜日(9日)、バグダートに電撃訪問した。訪問は公式に行われ、イラクのアーディル・アブドゥルマフディー首相を筆頭に、イラク政府高官らと会談を行う予定だ。
イラク外務省の情報筋によると、ポンペオ長官の電撃訪問の期間は公表されていないが、中東歴訪の一環として行われる予定で、米国の同盟各国支援のコミットメントを確認するのが目的だ。
また匿名希望の同情報筋は、ポンペオ長官は訪問中、アーディル・アブドゥルマフディー首相や、多くの政府高官や政党幹部と会談を行う予定だと続けた。すると付言した。
さらに、同情報筋はポンペオ長官が、「イスラム国(ダーイシュ)」との戦いや、イラク在留米軍の位置づけについて議論することを指摘した。
バグダード到着直後、ポンペオ長官はイラク国民議会のムハンマド・ハルブーシー議長と会談した。
また、イラク国民議会は短い声明のなかで、ハルブーシー議長とイラク外交関係委員会のメンバー複数が米国のマイク・ポンペオ長官を歓迎したと述べた。
なお、ポンペオ長官は火曜日(8日)からアラブ8か国を対象に中東歴訪を開始した。訪問国は、ヨルダン、サウジアラビア、カタール、アラブ首長国連邦、エジプト、バーレーン、オマーン、クウェートとされており、イラクが含まれるという発表はなされていなかった。
また、これに先立ってのドナルド・トランプ米大統領は昨年12月、イラク西部の米軍基地を数時間ではあったが電撃訪問していた。
トランプ大統領は訪問中、イラクの政府高官らとの会談は行わなかった。これを受け、この訪問をイラクの主権侵害だと見なした多くの政治勢力の間で強い不満が広がった。
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( 翻訳者:石橋弘太郎 )
( 記事ID:46066 )