エジプト:ポンペオ米国務長官のエジプト訪問で中東地域の安定に向けた両国の協力体制を確認
2019年01月11日付 al-Hayat 紙
■ポンペオ国務長官:シリアから米軍を撤退させるも「ダーイシュ」との戦いは継続
【カイロ:本紙】
米国のマイク・ポンペオ国務長官は、米国はシリアから米軍を撤退させるが「ダーイシュ」との戦いは継続すると述べた。また、同長官は昨日(10日)行われたエジプトのアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領との会談の中で、エジプト政府は国境を越えたテロ問題に対抗する際の中心的なパートナーだと見なしていることを強調した。
またポンペオ長官は、エジプトのサーミフ・シュクリー外務大臣との共同記者会見の中で、米国はシリアから自国の軍隊を撤退させるが「ダーイシュ」との戦いは継続すると述べるとともに、米政府は中東での確固としたパートナーであり続けることを強調した。
エジプト大統領府は声明の中で、スィースィー大統領がシュクリー外務大臣および総合情報局のアッバース・カーミル局長と共にポンペオ長官を歓迎したと語った。
また、バッサーム・ラーディー大統領府報道官は、中東地域の安定化に向けた支援においてエジプトが中心的な役割を果たすため、スィースィー大統領はエジプトが米国との2国間協力体制の強化および2国間の広範な戦略的パートナーシップの深化を強く望んでいること述べた。同様に、共通の関心事である様々な政治上・安全保障上の問題における米国との連携・協議を促進することを期待していると述べた。
一方で、ポンペオ国務長官はエジプトが同国を取り巻く地域情勢の中で政治的重圧や主導的な立場を担っており、そしてそれが地域の人々皆が望む安定の実現に貢献しているとした上で、このような状況下で、米国はエジプトとの戦略的関係の強化と、中東の諸問題における緊密な連携および合同協議に関心を抱いていることを明らかにした。
(後略)
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( 翻訳者:若命祥子 )
( 記事ID:46084 )