サウジアラビア・UAE:統一仮想通貨を作成、ブロックチェーン技術を試験導入
2019年01月20日付 al-Hayat 紙
国営サウジ通信(SPA)
国営サウジ通信(SPA)

■サウジアラビア、UAE:二国間の調整評議会が「仮想通貨」をはじめとする7つの戦略的イニシアティブを打ち出す

【アブダビ:本紙】

サウジアラビア・UAE調整評議会執行委員会は、「決意戦略」の一環として開始準備が整ったイニシアティブの発表、および両国の相互扶助に対する共通見解を実施段階に移すことを目的に、第一回会合を開催した。

執行委員会は昨日(19日)アブダビで会合を開き、共同仮想通貨をはじめとする7つの戦略的イニシアティブの立ち上げを発表した。これらのイニシアティブは、サービス、金融市場、航空、アントレプレナーシップ(起業家精神)、税関、サプライチェーンの安全保障など、様々な分野で二国間の相互扶助を具現化していくことを目的にしている。

調整評議会は、「実験的オンライン仮想通貨」計画を開始した。同計画では、二国間の統一デジタル通貨開発に「ブロックチェーン」技術が試験導入され、当該通貨はこの計画に加わった銀行間で試験的に使用される。

調整評議会執行委員長を務めるサウジアラビアのムハンマド・トゥワイジリー経済・計画大臣は、サウジとUAEの二国間関係は密接であると確認し、「執行委員会の第一回会合の結果は極めて重要な出発点になる」と述べた。

一方、ムハンマド・ビン・アブドゥッラー・ガルガーウィー内閣担当大臣は、サウジ・UAE調整評議会の傘下にある同委員会の第一回会合について、「(二国間の)共通の関心事項における相互扶助の強化を補完するものである」と指摘した。

同大臣は、「我々の目標は、サウジ国民とUAE国民が一つになり、同じ志を抱いて輝かしい未来に向かって進む姿を目にすることだ」と述べた。

「サウジ・UAE調整評議会」は、2016年5月にUAWとサウジの間で結ばれた協定に基づき設置された。同評議会の設置に関する協定の署名はジッダで行われた。署名式には、サウジのサルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ国王とアブダビのムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン皇太子が出席した。

同評議会は、経済や人材開発、政治・軍事安全保障上の相互扶助の分野において、両国の地位を突出したものにするという共通のビジョンを達成し、両国の社会の幸福を実現することを、その主要目的の一部に設定している。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:北本芳明 )
( 記事ID:46130 )