シリア:ダマスカス国際空港がイスラエルとロシアの新たな対立点に(1)
2019年01月17日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ダマスカス国際空港がイスラエルとロシアの新たな対立点に

【ダマスカス:本紙】

ロシアの消息筋によると、ロシア政府はイスラエル政府に対して、事務的面と技術的側面からダマスカス国際空港を再建し、またロシアの大企業がこの件に関してシリアの航空当局とともに調査や協議を行うと通達した。同情報筋が本紙に述べたところによると、ロシア政府はイスラエルに対し、イスラエル政府が仕掛けるミサイル攻撃を許容し続けることは出来ないと通告した。イスラエルは、ダマスカス国際空港付近にイランの兵器が搬入されているとして空爆している。また、ロシア政府はこれらの爆撃によってシリアでの業務再開を望んでいる地域の航空会社が決定を見直し、再開を見送る事態になっていると述べた。

このイスラエルに対するロシアの通告は、ダマスカス国際空港周辺を狙った直近のイスラエルのミサイル攻撃を受けて行われたものである。なお、イスラエルは、テヘランを出発したイラン航空機によって搬入されたイランの武器貨物を標的にしたと主張している。

ロシアの同消息筋によると、ロシアは高い関心をもって複数の湾岸の航空会社(UAE・オマーン・バハレーン系)の動向を注視している。これらの航空会社は、ダマスカス国際空港の技術面での準備状況や、第一段階として少なくとも中型民間機の離着陸が可能な程度は滑走路の準備が整っているかなど、同空港の現状に関する技術調査に向けて動いている。

(2)に続く

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( 翻訳者:片居木周平 )
( 記事ID:46143 )