シリア:ダマスカス国際空港がイスラエルとロシアの新たな対立点に(2)
2019年01月17日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ダマスカス国際空港がイスラエルとロシアの新たな対立点に
【ダマスカス:本紙】
同消息筋は、「ダマスカス国際空港における技術的側面や事務的側面での回復は政治的に極めて重要な問題であるとともに、国外に出たシリア難民の帰国にも関わる問題であり、シリア政府やロシア政府は共に帰国の安全確保に努めている」と続けた。また、同消息筋は「ダマスカス国際空港周辺の複数の場所に対してイスラエルが攻撃を行っていることについて、これは多くの民間航空会社の決定に大きな影響を及ぼし、これら航空会社がダマスカス行きの航空業務再開にあたっての不安要素となっている」と述べた。
シリアのアリー・ハンムード運輸大臣は数日前、「シリアが戦争状態にあり、同国の飛行場に対してイスラエルが行った攻撃が同国の航空事情に大きな被害をもたらしたのは事実だが、ダマスカス国際空港は旅客のニーズに応える力を有している」と強調した。
同大臣はこの発言の前に、「統一ロシア(注:ロシアの現政権与党)」の使節に加えて、航空業界に従事しているロシア系企業経営者の一行と会談を行った。会談では、運輸分野における協力や、民間空港のインフラ開発事業へのロシア企業の参加、タルトゥース港の拡張・再建について協議が行われた。また、同大臣はシリアがロシアの新型旅客機「MC-21」を保有できることを期待していると表明した。
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( 翻訳者:片居木周平 )
( 記事ID:46153 )