レバノン:「未来運動」は政府の積極的な取り組みを歓迎
2019年01月22日付 al-Hayat 紙
■「未来運動」は政府の協議の再開を歓迎、「強いレバノン」は問題の終結に向けて前進している
【ベイルート:本紙】
議会ブロック「未来運動」は、「首相に任命されたサアド・ハリーリー氏がベイルートで行われたアラブ開発サミットの終了直後、内閣発足に向けた開始した取り組み」を歓迎した。同ブロックは「ハリーリー首相がコンタクトをとっているすべての当事者」に対して、「国民和解内閣の発足に到達すべく同首相およびミシェル・アウン大統領と協力する」よう呼び掛けた。また、「(国民和解内閣の発足にあたっては、)憲法と国民の利益を尊重し、目前に迫る国の債務返済期限を順守すると共に、とくに組閣達成に向けた取り組みの再開を振り出しに戻すような提案は遠ざけるよう」呼びかけ、「政府の基本的な枠組みは2か月以上前からすでに固まっている」ことを指摘した。
同様に、「未来運動」は本日(22日)の午後、「ベイトゥルワサト」(注:ハリーリー氏が所有する対宅)でハビーヤ・ハリーリー議員が議長を務める会議に出席した後声明を出した。「未来運動」はその中で、ベイルートでのサミット開催を歓迎し、レバノンおよび国家機関がサミットを成功させたことに対して祝意を表した。また、「サミットが成し遂げた成功はレバノンとそのアラブ性および国民の成功である」と指摘した。さらに、「参加したすべてのアラブ諸国の貢献」に感謝を述べ、「特にクウェートとカタールの両国がそれぞれ5000万ドルをデジタル経済基金に拠出したこと、そしてカタールは5億ドルのレバノン国債の購入に合意すると表明したこと」に対して、謝意を示した。また、このカタールの国債購入について、「これによりレバノン経済とその債務返済期限の順守能力に対する大きな信頼がしえされた」と述べた。
「未来運動」は、レバノン経済が直面する課題は「国民和解政府の発足に向けて早急に対処し、改革と実践および前政権がCEDRE(レバノン経済復興支援会議)で打ち出したビジョンの中で保障された投資の実行に取り組むとともに、『マッキンゼー』の調査に基づく勧告を実行に移す」ことを繰り返し指摘した。また、同様の分野において、「アウン大統領が議長を務めたバアブダー会議(注:1月13日にレバノンの大統領宮殿であるバアブダー宮殿で開かれた会議)において声明が発出され、レバノンが財政上のあらゆる約束・義務を履行することが確認された」ことについて言及した。
(後略)
この記事の原文はこちら
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:若命祥子 )
( 記事ID:46155 )