スーダン:米国はデモ参加者の死に関する捜査を呼び掛ける
2019年01月24日付 al-Hayat 紙
■米政府はデモ参加者の死に関する捜査を呼び掛ける
【ハルトゥーム:本紙、ロイター】
スーダンのある高官は、同国がUAEからの援助を受けたことを明らかにし、ロシアとトルコからは「スーダンの置かれている現状を踏まえて」援助提供の申し出があったと指摘した。
スーダンのザハリー・アブドゥルカーディル石油相は昨日(23日水曜日)、「我々はアラブ首長国連邦からの援助を受け入れた。また、ロシアとトルコからは我々にガソリンや小麦などを含む援助を申し出があった。我々は、スーダンが現在置かれている状況下において、友好国間でこうした申し出が行われるのはごく自然なことであると認識しており、この申し出を受け入れた」と語った。
また、スーダンのオマル・バシール大統領は2日間にわたるドーハ訪問を開始した。
今回の訪問はバシール大統領にとって、民衆の抗議活動が勃発して以降初めての外遊となる。抗議は一か月以上前から始まり、同大統領の退陣を求めている。一方で、抗議活動勃発後カタールはスーダン政府に対する支持を表明した。
加えて米国は昨日、物価高騰に対する抗議中に拘束された活動家の釈放と平和的な表現行為の許可をスーダン政府に促すとともに、今回の一件は米国政府との関係改善の機会を損ねることになると警告した。これは、1か月前に抗議活動始まって以来米国が発出した初の声明である。抗議活動はその範囲を拡大させており、米国は「逮捕者・拘束者の人数が増えていることを懸念している」と述べた。
さらに、米国はスーダン政府に「恣意的に逮捕されたすべての記者、活動家、平和的なデモ参加者」の釈放を促した。
米国務省のロバート・パラディーノ副報道官は声明を発表し、「我々はまた、抗議者の死や負傷に関して、信頼に足る独立した捜査の実施を認めるように(スーダン)政府に呼び掛けている」と語った。
また、「それに加えて、国民に対する正当化された弾圧に対処するため、(スーダン)政府はより包括的な政治プロセスにおいて、意見を公に表明し、反対勢力や市民社会と対話できるような、安全で守られた環境を提供しなければならない」と述べた。
続けて、パラディーノ副報道官は「米国とスーダン間により前向きな新しい関係を樹立するには、有意義な政治改革と、人権の尊重という点で明確に前進し続けることが求められる」と語った。
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( 翻訳者:松浦葵 )
( 記事ID:46161 )