シリア:シリア国民連合は欧米諸国の制裁を歓迎(2)
2019年01月24日付 al-Quds al-Arabi 紙

シリア:反体制派のシリア国民連合「欧米諸国の制裁は『アサド経済マフィア』への圧力となるだろう」(2)

【ダマスカス:本紙】

国民連合の政治組織のメンバーであるヤースィル・フルハーン氏は本紙に対し、「シリア政府が国土の多くを掌握したとしても、いかなる場合であれそれは政府が勝利したということを意味しない。戦いの門戸は軍事的にも政治的にも法律的にも幅広く開かれており、現政権が退陣するまでその扉は開かれたままである」と語った。

また、同氏は「欧米諸国の制裁の重要性は、それが独自の制裁として直接的にシリア政府内部の重要人物に科されることに起因している。また、この体制はシリアの政権発足以来、同国の経済を掌握している経済的マフィアの組織に従事してきており、この経済マフィアは私腹を肥やすためにシリア国民の財産や国力を搾取しているのである」と語った。

さらに、同氏はシリア政府とこれに同調している実業家層の一部が癒着しているケースがあると指摘し、「同政府が彼らの利益や富、そして彼ら自身を守ることができないということを、この層にいる人々が実感する必要性があり、彼らに制裁を科すことは重要かつ本当の意味での圧力となる」と強調した。同様に、「同政府は国民の財産を押収するための法律を整備した後、この腐敗した階層と協力し、政府が掌握しているダマスカスの諸地区の再編や街づくりのために持株会社を設立する準備をしている。今回の制裁は、地主の強制退去とその家屋の破壊を受けて立ち上げられるこれらの計画の関係者全員に及ぶものである」とも強調した。一方で、同氏は「我々はこの制裁の重要性を理解しているものの、シリア国民の悲劇を終結させるのには十分ではないと認識している。この悲劇が止まるためには、政府が抑圧をやめるようにより強い措置を講じなければならない。ただし、これは今回の制裁の重要性を軽んじての発言ではない」と補足した。

(後略)

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( 翻訳者:片居木周平 )
( 記事ID:46184 )