カタール:バークレイズ銀行との不正取引にハマド・ビン・ジャーシム前首相が関与
2019年01月27日付 al-Hayat 紙


■「バークレイズ銀行」とカタールの間の「秘密の手数料」スキャンダルの渦中にいるハマド・ビン・ジャーシム前首相

【ロンドン:本紙】

「バークレイズ銀行」の有名な汚職スキャンダルとそれへのカタールの関与に関する英国での裁判審理によって、カタールのハマド・ビン・ジャーシム・アール・サーニー前首相が2008年に、同銀行の重役との電話で「私的な手数料」を求めたことが明らかになった。

「バークレイズ銀行」の最高経営責任者(CEO)は英国裁判所に対し、「カタールのハマド・ビン・ジャーシム前首相は、バークレイズ銀行へのカタールの投資を保証するのと引き換えに、手数料を要求した」と述べた。

先週木曜日(1月24日)からロンドンで開かれている公判の3日目(1月27日)、「バークレイズ銀行」の元重役は陪審員団の面前で、「ハマド・ビン・ジャーシム前首相は、『錯誤であり、一種の詐欺』とみなされる『手数料』を手にした」と認めた。

英国重大不正捜査局(SFO)は、「バークレイズ銀行のジョン・ヴァーリーCEO(当時)を含む容疑者4名は、秘密裏に3憶2200万イギリス・ポンドをカタールに支払った。その見返りとして、カタールは、同銀行の2案件へまとまった資本を投資した。その結果、同銀行は、英国政府による救済計画を受ける必要がなくなった」と明らかにした。

同銀行は2008年に、中東の投資家からの資金提供により、倒産を回避した。

(後略)

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( 翻訳者:藤木郁理 )
( 記事ID:46185 )