オスマン・ガーズィ橋、売却?
2019年01月29日付 Cumhuriyet 紙
オスマンガーズィ橋とイスタンブルーイズミル間の高速道路を建設した多国籍コンソーシアムが、事業売却を見越して複数の国際銀行へ相談を申し込んだ。
共同事業の株式の内27パーセントを保有するヌロルホールディングの最高財務責任者(CFO)ケリム・ケマフル氏は、ブルームバーグ(米国の金融情報サービス会社)に対する説明で、国際銀行から2~3か月以内に、資金の還流が期待されていると述べた。ケマフル氏は、最終的に70億ドル規模の事業の一部あるいは全部を売却する選択肢も机上にあると述べた。
また、プロジェクトで18%の株式を有し、経営危機に陥っているイタリアのアスタルディ社が、現金需要のために資産売却を検討しているという。
1日に4万台の車の往来があり、103トルコリラの通行料(自動車)が常に取り沙汰されているオスマンガーズィ橋だが、政府に近いマクヨル建設とオザルトゥン建設が27%の株を保有している。2009年に事業を落札した共同事業体は、このプロジェクトのために、ドイツ銀行AG、アク銀行、トルコイシュ銀行(トルコ勧業銀行)を含む9行の銀行から、合計50億ドルの融資を受けた。2018年のトルコリラの通貨価値の下落が、外貨建て債務を負う企業を困難な状況に陥れたことは知られている。しかし、このプロジェクトでは財務省が与えた車両の通行料の保証も外貨建てだ。
ケマフル氏は、1日に4万台分の通行料支払いが保証されたオスマンガーズィ橋の、2018年の1日の平均通行車両数は、2万5千台だったと述べた。
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( 翻訳者:岩井美咲 )
( 記事ID:46193 )