新刊『どうやってあなたは5日でクルド人になったの?』
2019年01月28日付 al-Hayat 紙
■「どうやってあなたは5日でクルド人になったの?」
【リヤド:本紙】
最近、イタリアのムタワッシト出版と、アラブ首長国連邦のスワイディ書店から「どうやってあなたは5日でクルド人になったの?」という本が出版された。筆者はドイツ在住のシリア人詩人マルワン・アリー氏だ。彼はこの手記で、散文と詩の文章の組み合せから、とある要素を集めている。そして、この要素を通じて彼の数年に亘る旅を濃密なものにした彼の人間的な瞬間を描いている。とはいえ、彼の旅立ちは、故郷を彼の背に残したものではなく、この短い旅の主人公を、母なる土地から遠ざけるものであった。主人公は故郷を背負い、様々な町で故郷と共に過ごす。その中で彼は、自分が一体どこの誰なのかを、土埃や雨、畑から香る小麦の芳香、収穫期の農民達の汗、家族と学校と家の味で混ざり合った言葉から紡ぎ出していく。主人公はたくさんの職についた。例えばオートバイの運転手、トラクターの運転手、カーミシュリー(シリア北東部の都市)の穀物サイロの荷物運びだ。穀物サイロで彼は100の小麦袋を背に運ぶ。その小麦の袋の匂いは今日まで彼の元を離れていない。
(後略)
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( 翻訳者:櫻井優希 )
( 記事ID:46202 )