シリア:クルド人は撤退と安全地帯をめぐる確約を得るべく米国へ
2019年01月31日付 al-Hayat 紙


■クルド人は米国で撤退と安全地帯をめぐる確約を得るために検討

【モスクワ:本紙】

シリア民主評議会(MSD)の指導部筋が明らかにしたところによると、ドナルド・トランプ大統領は、イルハーム・アフマド執行委員会議長をワシントンDCで迎えた際、「(トルコのレジェップ・タイイップ・)エルドアン大統領がシリアでクルド人を虐殺するのを放っておく」ことはないと誓約、「クルド人への愛」を表明した。会合に参加した同情報筋は、「米国の撤退は、熟慮されたもので、少し延期される」との確約と約束をとりつけたと強調した。

モスクワでは、イラクのムハンマド・アリー・ハキーム外務大臣が、「イラクはシリアのアラブ連盟復帰を支援・尽力する」と表明、「対「ダーイシュ」(イスラーム国)戦争は続けるが、ユーフラテス川東岸へは部隊を進入させる意図はない」と断言した。ハキーム外務大臣の声明は、懸案事項であるシリア危機など多くの問題を検討するために今日死海で開催予定のアラブ諸国6カ国閣僚会合に先だって発表された。

シリア民主評議会の執行委員会議長評議会メンバーのバッサーム・サクル氏は『ハヤート』の取材に対して、以下のように述べた。「イルハーム・アフマド執行委員会議長率いる評議会使節団は、ワシントンDCで上院議員との対話を開始、国防総省や国務省との面談を続ける。その目的は、米国のシリアからの撤退と対トルコ国境で提案されている「安全地帯」の設立を議論するためである」。

サクル氏は、トランプ大統領との面談が前向きなものだったことを明らかにしたうえで、彼が「クルド人が好きだ」と述べたと強調した。CNNによると、アフマド議長は「クルド人を放置し、エルドアンがシリアでクルド人を虐殺しないよう」トランプ大統領に要請し、トランプ氏はそうさせないとクルド人に約束したという。

アフマド議長は会合の後、「我々は大幅な改善を感じたが、さらなる会合を検討する」と述べた。


(後略)

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( 翻訳者:馬場響 )
( 記事ID:46209 )