シリア:周辺諸国との関係強化を目指すシリア民主評議会とマンビジュ工程表履行を目指す米国・トルコ(1)
2019年02月06日付 al-Watan 紙
■シリア民主評議会はアラブ諸国・トルコとの関係強化について協議!
■トルコの代表団はマンビジュの工程表検討のためワシントンDCを訪問
【本紙:諸通信社】
米国のシリアからの撤退判断がもたらした流動的な戦闘現場や政治の現状すべてからかい離しているように見える政治的観測の中で、シリア民主評議会はサウジアラビアやエジプト、そしてトルコまでをも含む「(中東)地域諸国との関係を強化する」ための取り組みについて明らかにした。
反体制派のウェブサイトによると、シリア民主軍(SDF)民兵らの政治的母体を代表する同評議会のリヤード・ダラール共同議長は、「アラブ諸国や地域諸国との外交関係樹立への端緒を開くことは、すべての当事者との対話の門戸を開き、我々の計画に対する彼らの立場を知ることを意味する」と述べた。
また、ダラール共同議長は今回の取り組みの目的は、「武力衝突を避け、近隣諸国と良好な関係を構築することである」と主張するとともに、「いかなる当事者による後ろ向きな行動も、誰にとっても悪い結果となり、政治的解決への努力を停止させてしまう」と指摘した。
一方、シリア民主評議会のアムジャドゥ・ウスマーヌ報道官は「(シリア民主)評議会はアラブの重要な当事者らとの良好な関係を維持している」と述べ、「これらの国々はシリアの政治的解決に向けた支援において大きな役割を担っている」との見方を示した。
他方、トルコを筆頭に地域諸国との関係強化を意図したクルドに関する協議も行われる。同時に、米・トルコ両政府間で取り交わされ、矛盾をはらむマンビジュの「工程表」と呼ばれるものの適用に関する問題が、米国に到着したトルコの代表団との協議における最優先の議題となる、との報道が繰り返しなされている。
(2)に続く
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( 翻訳者:馬場響 )
( 記事ID:46252 )