シリア:ルクバーン難民キャンプの深刻な危機(1)
2019年02月09日付 al-Quds al-Arabi 紙


■国連機関:シリア南部のルクバーン難民キャンプの深刻な危機

【ダマスカス:ドイツ通信社】

国際連合世界食糧計画(WFP)はシリア南部のルクバーン難民キャンプにおいて4万人以上の人々の状況が深刻な状態にまで悪化していると警告した。

WFPシリアのマルワ・アワド報道官は本日(9日)土曜日に声明を発出し、事態は史上最悪の人道危機の一つに関するものだと述べ、「人々は疲弊している。(実際に同キャンプを)見て回ると、多くの悲惨な状況を目の当たりにするだろう」と続けた。

また特筆すべきこととして、同報道官は救援隊が水曜日(6日)に同難民キャンプのある地区に到着したと伝えた。この救援隊には食料や薬品、防寒着を載せた130台のトラックが含まれている。なお、アワド報道官の声明によると、同隊は3か月ぶりにルクバーン難民キャンプに到達した救援隊であり、その規模はシリアへの支援としては国連史上最大であるとのことだ。

さらに、ルクバーンキャンプの難民はそのほとんどが女性と子供であることが指摘された。同キャンプは、ヨルダンとの国境近くの砂漠地帯に位置していており、(物資の)不足や冬季の気温低下が原因でここ数週間の間に乳児を含む多くの子供たちが亡くなった。

アワド報道官は、難民たちは乾燥地帯の中で孤立してしまったと述べ、「この地区は何も育たない不毛な砂漠地帯だ」と語った。また、難民たちは散り散りに粘土で作った小屋で夜を明かしてしているが、厳しい冬の寒さから十分に身を守ることはできない。また、雨が降るとあたりが沼地に変わってしまう、と続けた。

(2)に続く

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( 翻訳者:庭野悠汰 )
( 記事ID:46274 )