シリア:バーグーズ攻防戦は近く決着か
2019年03月03日付 al-Hayat 紙

■クルド人部隊は、数日以内に複数の「ダーイシュ」占拠地域を解放すると宣言。バーグーズでは地雷により足止め

【モスクワ:サーミル・イルヤース】

「シリア民主軍」(SDF)は、ユーフラテス川東岸に位置する「ダーイシュ(イスラーム国)」の最後の拠点であるバーグーズ市一帯の農耕地域において、地雷の影響を受けて緩やかに進軍を続けている。同軍は、数日以内に自治区からテロリストを排除と宣言している。その一方、シリア北部・東部自治区行政議会のアブド・ハーミド・ムフバーシュ共同議長は、「ダーイシュ」に属すると思われるが、「シリア人民の血で手を汚して」いない容疑者283名を釈放したと明かし、テロはまだ終わっていないと述べた。

また、SDFの情報筋は、ユーフラテス川東岸の「ダーイシュ」の最後の拠点であるバーグーズにおいて、同派の戦闘員との「最期の戦闘」が行われるとの予測を示した。

他方、SDFのマルファーン・カーミシュルー軍報道官は、同軍がバーグーズに残っていた民間人を退避させた後、同地でダーイシュ戦闘員と18時間に亘り交戦し、さらに金曜日(1日)夕方に戦闘を再開したと述べた。その上で、同軍は「幾分か緩やかに進軍する」との見方を示した。同報道官によれば、進軍が遅れる理由は「ダーイシュが当地域にかなりの密度で設置した地雷によって問題が発生しないためである。取り急ぐ必要はない」という。同報道官はさらに、「バーグーズの道路には数千の地雷がある」と指摘した。

(後略)

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( 翻訳者:前田悠作 )
( 記事ID:46392 )