ヨルダン:アラブ議会はイスラエルとの関係正常化拒否を堅持(1)
2019年03月04日付 al-Quds al-Arabi 紙
■サウジアラビアとエジプトの反対にもかかわらず、アラブ議会はイスラエルとの関係正常化拒否を堅持(1)
【アンマン:本紙】
月曜日(4日)、ヨルダンで開催された第29回アラブ議会(注:アラブ連盟の立法議会)の会議は終日白熱したものとなり、イスラエルとの関係正常化拒否問題に関する議論に終始した。
会議は、最終宣言の最終的な信任の前に同宣言の条項案の議論を集中的に行った。なお、同宣言の前文には、イスラエルとの関係正常化停止に関する13の条項が明記された。
条文は「パレスチナの同胞らを支援する最重要な手段の一つは、占領者イスラエルとのいかなる形の接近や関係正常化の停止を要求するものである。そういうわけで、我々はイスラエルとの関係正常化のすべての門戸を厳重に閉ざすことにより、確固かつ断固たる立場をとるよう要請している」と規定する。
(ヨルダン国会の主要議会である)下院のアーティフ・タラーウィナ議長は最終宣言の草案で言及されたイスラエルとの関係正常化を停止する条項の記載を堅持した。これは、サウジアラビアのアブドゥッラー・アール・シャイフ諮問議会議長とエジプトのアリー・アブドゥルアール国会議長が本条項の内容を再考するよう要求したことを受けての反応だ。なお、慎重派は占領者イスラエルとの市民レベルでの関係正常化の停止に条項を限定することを提案した。
複数回にわたり、アラブ連盟はイスラエルとの正常化拒否を確認してきた。(唯一の)例外は、「パレスチナ国家建設なくして関係正常化なし」と確認した2002年のアラブ和平イニシアティブの最終な受け入れ後であった。
会議を通じて、タラーウィナ下院議長は参加者からの熱烈な拍手の中、ヨルダン議会は当該条項を変更しない姿勢を堅持すると強調し、「アラブ市民はイスラエルとの接近や関係正常化を拒否する。これこそが市民の意思を代表するアラブ議会の議員たちの決定である」と付言した。
(2)に続く
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( 翻訳者:馬場響 )
( 記事ID:46394 )