アルジェリア:「分離の金曜日」デモを控えて治安強化
2019年03月15日付 al-Hayat 紙

アルジェリア:「分離の金曜日」デモを控えて治安強化

【アルジェ:本紙、AFP】

アルジェリア治安部隊は今日(15日)金曜日、首都の境界に展開した。これは、今年4月に予定されていた選挙の延期に対する抗議の呼びかけに応じて他県からデモ参加者を乗せたバスが到着するのを妨害するためだ。

アルジェリア当局は先週の金曜日と同様、「首都の動脈」を切断する措置を取った。つまり、メトロと路面電車の駅を閉鎖し、抗議に備えて首都発着のすべての列車を運休にさせた。にもかかわらず、先週金曜日の抗議は大規模なものとなった。

AFP通信の複数の記者によると、数千人のデモ参加者はアルジェリアの首都中心部に集まり、20年前から同国を治めるアブドゥルアズィーズ・ブーテフリカ大統領の退任を求めた。アルジェリアの首都中心部の中央郵便局広場で行われるデモは途切れることなく4週目を迎えた。

2月22日から毎週金曜日に行われているデモ同様、参加者の数は予定されているデモの時刻の2時間前から少しずつ増加した。しかし、今回はブーテフリカ大統領が選挙の延期と出馬辞退、今年4月28日に終了する予定だった任期の延長を発表してから初めての金曜日である。

抗議者らは金曜日の早朝5時以降首都近隣の県から、また遠方の県からも朝早い時間帯から大挙して集まったとのことだ。この過程はデモ参加者らが金曜礼拝後に首都に流れ込んでいたこれまでの週とは異なっている。

デモ参加者らはブーテフリカ大統領と、政治体制に大きな影響力を持っていると考えられている大統領の弟のサイード氏の存在を拒否するスローガンを繰り返した。同様に、ブーテフリカ大統領が今週月曜日に発表した措置に対する反対も表明した。

また、「分離の金曜日」と名付けられた今週の金曜日(のデモ)はこれまでの週より多くの参加者が予想される。特に先日の大統領の決定を受けて、今週の金曜日がブーテフリカ大統領の支持者にとっても反対派にとっても試金石となるとみられている。

ブーテフリカ大統領は今年4月18日に予定されていた大統領選挙日の延期と大統領選への出馬を控えることを含む複数の決定を発表したが、このことは国民と政党による反対を受けた。

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( 翻訳者:松浦葵 )
( 記事ID:46475 )