中華人民共和国の駐アンカラ大使Deng Li氏は,「私たちの主要な目標の一つは,中国からトルコへの投資規模を2021年に60億ドル規模に到達させることだ」と述べた.
中華人民共和国のDeng Li駐アンカラ大使,DEİK(対外経済関係協力機構)/トルコ−中国経済評議会のムラト・コルバシュ会長,南南協力推進委員会のLyu Xinhua会長,そして中華人民共和国のCui Wei駐イスタンブル総領事は、DEİKが開催した“トルコ・中国間通商・投資セミナー”について,新聞記者と会合を開いた.
中華人民共和国のDeng Li大使は,一帯一路構想が、多くの分野における中国とトルコの協力推進に貢献していると述べた.
また、ここ数年,中国企業がトルコのインフラ部門に重要な投資を行ったとして、次のように話した.
“現在,中国のトルコに対する投資額は28億ドルだ.トルコには8千人の中国人が住んでいる.我々が投資対象とする分野は拡大している.例えば,江蘇省から進出したある会社は,ごく最近トルコで繊維工場のための投資をした.中国とトルコの間では,金融やエネルギー,その他の案件で意見交換が続いている.短期間のうちに両国の貿易関係は急速に進展していくだろう.私たちの主要な目標の一つは,中国からトルコになされる投資の規模を2021年に60億ドル規模に到達させることだ.”
■2021年には中国からの観光客数120万人を期待
DEİK/トルコ−中国経済評議会のムラト・コルバシュ会長は,この会議のトルコにとっての重要性を指摘し,2国間の全体の貿易額は,2018年末に230億ドル規模であったと述べた.
コルバシュ氏は,“内訳は輸入が200億ドル,輸出額が30億ドルで170億ドルの開きがある.これをなくすためにトルコ企業が中国への輸出を増やすことが必要だ”と述べた.
中華人民共和国のDeng Li大使の2021年の目標に関連した情報を伝えたコルバシュ氏は,以下のように述べた.
“トルコから中国への輸出額は30億ドルだが,これを2021年までに2倍に引き上げ,60億ドル規模にするのが目標だ.一方では,中国からトルコへの投資はおよそ28億ドルだ.これも2倍にしたいところだ、つまり投資額60億ドルが目標だ.観光業においては,80万人が目標だ.現在は40万なので、これも2倍にするのが現在の数値目標だが,私自身は120万人と言いたい.というのも観光業の発展はより容易だと見ているからだ.2021年には観光客数が120万人に達することを期待している.”
ビザの件でも取組みがあることを述べたコルバシュ氏は,求める水準にはまだないが,多くの国に対して大幅な改善が行われていると述べた.
■「目標はイスタンブルへ進出し,両国の通商関係をより良い水準に引き上げることだ」
南南協力推進委員会のLyu Xinhua委員長は,両国のビジネスマンが通商するために、2国会議を継続していくと述べた.セミナーでは,中国系企業がイスタンブルへ進出したことに触れ,次のように説明した.
“今この会議には、トルコに進出している中国系企業28社が参加しており、また40人の中国人企業家もいる.私たちの目標はイスタンブルに進出し,両国間の通商関係をより良い水準に引き上げ,通商関係を発展させることに集中している.一帯一路構想が明らかになったのち,トルコを含むこの分野での協力関係は、具体的な成果を上げている.
この協力とは、発展途上国のインフラ整備に集中することだ.例えば,トルコ向けには,高速鉄道プロジェクトを共に打ち上げ,その成果も手にした,この件について取り組み続けることが必要だ.今回の訪問団は、様々な分野を包括的にカバーした面々だ.”
Lyu Xinhua氏は,今後行われる中国からの投資は、2国間の通商関係に大きく資するだろうと述べた.
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( 翻訳者:宮崎友裕 )
( 記事ID:46541 )