エジプト:国会議長「憲法改正は政治改革のためで、大統領の介入はない」
2019年03月28日付 al-Hayat 紙

■エジプト国会議長:憲法改正は政治改革のためで、大統領は介入していない

【本紙:カイロ】

エジプトのアリー・アブドゥルアール国会議長は、憲法改正の目的は政治改革であり、大統領の任期延長ではないと強調し、今回の諸改正に関して大統領は関与してこなかったことを指摘した。

アブドゥルアール議長は木曜(28日)の公開討論会にて、大統領任期延長を批判する者たちに返答する形で、「国連安保理の五か国は過去に事前通告なしに大統領の任期を改正した。しかし我々は政治的改革の為に憲法を改正する」と発言した。

さらに、アブドゥルアール議長は「私は現憲法の初版を起草した十人委員会(注:憲法起草委員会のこと)の一人だった。我々は非常事態下で夜間外出禁止令が発出される中活動していた。この状況下で、我々は一か月で起草を終わらせるよう定められていたと共に、しばしば火消しのための対応もとった。」と加えて話した。

また、議長は次のように続けた。「若者やコプト教徒、在外エジプト人といった集団の議会における代表権を保証する、といった複数の集団にとって利点のある他の改正条項を無視した者もいる。また、これらの改正が政治改革の一環として行われていることを無視した者もいる。これは、彼らがこの諸改正事項が大統領のために準備されたと言うためであり、そして我々がそういった言説が正当なものだと思うようにするためである。これは恥ずかしいことではないか。」また、同議長は十人委員会の方針は六年(に大統領任期を延長すること)であった。なぜならこれは移行期間であり、強い権力の存在が必要不可欠であるからだ、と指摘した。
議長は「神に誓って、大統領はこの瞬間に至るまで私や、改正動議を行ったいかなる議員らとも接触しなかった。また、改正の手続きに際して、我々は(大統領側から与えられた)パッケージ化された改正事項など持ち合わせていない」と述べた。加えて、議長は個人的にシューラー議会の復活などいくつかの改正に反対であることを指摘した。

(後略)

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( 翻訳者:中鉢夏輝 )
( 記事ID:46543 )