イスタンブル広域市市長戦、大混戦
2019年04月02日付 Cumhuriyet 紙
開票状況について何時間も沈黙していたアナトリア通信は、開票現場から情報が流れてこないと主張した。情報を仕入れられないアナトリア通信が、「地方選挙では、無効票に注目が集まる」と題するニュースを報じたことに注目が集まった。
何時間も沈黙していたアナトリア通信は、開票現場から情報が流れてこないと主張し、「アナトリア通信選挙速報システムに現場から情報が入っていません。開票場、または高等選挙委員会から情報が入り次第、結果を読者に伝えます。読者の皆様へ、謹んでご報告します」と発表した。
情報を入手できないアナトリア通信が「地方選挙では無効票に注目が集まる」と題するニュースを出したことに注目が集まった。
一方で、ニュースに掲載されたビナリ・ユルドゥルム氏の得票率は、アナトリア通信が自前の選挙システムで報じた得票率と異なっていた。411万1,254票と発表されたユルドゥルム氏の最新の票数は、報道では「421万1,219票」と書かれていた。
アナトリア通信が出したニュースは以下の通りだ。
地方選挙の非公式の結果によると、イスタンブル、アンカラ、ウードゥルでは無効と記録された票が、県や郡の選挙委員会へ寄せられる抗議を考慮して今一度調査されることが見込まれている。
アナトリア通信のリポーターが、開封された投票箱から得られた結果を集めた情報によると、選挙権を持つ計5,709万3,410名のうち4,365万1,815名が投票した。
投票率は83.99%で、全票のうち139万5,233票が無効票とされた。無効票の割合は3.2%だった。
開票率98.8%のイスタンブルでは、選挙権を持つ計1,057万939名のうち873万1,330名が票を行使した。投票率は83.53%で、無効票は29万394票だった。
現在のデータによると、イスタンブルではAKPのイスタンブル広域市市長候補ビナリ・ユルドゥルム氏が421万1,219票を獲得、CHPのエクレム・イマームオール氏は410万6,776票獲得している。
即ち、ユルドゥルム氏は48.71%、イマームオール氏は48.65%を獲得した。
アンカラでは選挙権を持つ計392万5,129名のうち308万9,645名が票を行使した。301万0,172名が有効で、7万9,473票が無効票となった。
CHPのアンカラ広域市市長候補マンスル・ヤヴァシュ氏は、50.62%の得票率で152万3,819票を、AKPから立候補するメフメト・オズハセキ氏は47.20%で142万855票を獲得した。
ウードゥルでは、選挙権を持つ計5万6,116名のうち4万5,818名が票を投じた。MHPが一歩リードしたこの選挙では1,524票が無効票であった。
MHPのウードゥル市市長候補イーサ・ヤシャル・テゼル氏が得票率49.01%で2万1,710票獲得し、勝利へ大手をかけた。HDPの市長候補ヤシャル・アックシュ氏は得票率47.39%で2万992票に留まった。
候補者の間で票差が少ない選挙区では、各党の抗議により、割合の高い無効票の再検討が見込まれる。
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( 翻訳者:西山みなみ )
( 記事ID:46560 )