エジプト:ミニヤーでキリスト教徒父子を殺害した警官に死刑判決
2019年04月02日付 al-Hayat 紙
■エジプト:キリスト教徒父子殺害で警官に死刑判決
【カイロ:本紙】
南エジプトのミニヤーにある刑事裁判所は、巡査部長に死刑判決を言い渡した。男は12月中旬にミニヤーの教会の前で、キリスト教徒の父子を殺害したかどで非難されていた。
検察は、ラビーウ・ムスタファー・カリーファ巡査部長が、殺意をもって計画的に火器を使用して、イマード・カマール・サーディク(49歳)と息子デーヴィッドことカマール(21歳)を殺害したとの容疑をかけていた。
男性2人はミニヤー県で警官と口論になった直後に殺害された。警官は「ナフダ・カダーサ」教会の警備を担当しており、この事件はコプト教徒の間に怒りを引き起こした。活動家はこの事件の直後から教会周辺の住民が撮影したビデオをSNS上で拡散させた。そのビデオには、死者2人が地面に倒れている一方で、巡査部長が2人が彼を襲って、銃を奪おうとしたために発砲したと叫んでいるのが映し出されている。当局はこの事件の性格は刑事事件であり、この事件に宗派的側面は一切みられないと強調した。
今日火曜の判決は、共和国ムフティー(イスラーム法における最高位の法学者)の法的見解を訊いた後に出された。エジプトの法律によると、死刑判決にはムフティーの見解を訊くことが必要であるが、これはあくまで助言にすぎず、判事に対しる拘束力はない。また、複数の情報筋によると、エジプトにおける最高の文民法廷である破棄院への上告が可能である。
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( 翻訳者:藤原路成・森友冴・大西由莉 )
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