シリア:イスラエルに坑道戦で脅威を与える(2)
2019年04月01日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ナショナル・インタレスト紙:アサド政権軍は「国家」的組織から坑道戦を習得し、イスラエルに対し坑道戦の行使で脅威を与える

【ロンドン:本紙】

さらに技術専門部隊に所属するシャハーダ将校は、次のように続けた。「シリア軍兵士が戦場で得たいろいろな経験は、今後、長年続いてきたイスラエルとの戦いに向けられるであろう。ご加護を得て、我々(の技術)は本当の闘いに十分対応できるレベルに達した。すでに述べたことだが、この内戦は近々終わるに違いない。しかしイスラエルとの戦争は終わらない。本当の戦争はずっと続いていたままだ。我々は、攻撃面でも防御面でも、とりわけ防御面において、坑道戦で戦う準備が整っている。シリアはハマースがイスラエル南部に侵攻するためにトンネルを使った時に飛躍を遂げた。ハマースはイスラエル軍を攻撃し、誘拐するためにそれを利用したのだ。
(一方)イスラエルは、最近、堅固なトンネル網を発見した。それはヒズボラがレバノン国境のイスラエル領土を攻撃するために掘ったものだ。
著者は、シリア軍の坑道戦略がゴラン高原での新しい戦いを起こす可能性を指摘している。ゴラン高原は1973年以降、停戦状態が続いている。また彼は、シリア国境付近で、イスラエル国防軍の軍事作戦を目撃した(と述べている)。そこではヒズボラが活動を活発化させ始めていた。第188武装軍団は、ヒズボラが2006年の侵攻で戦闘手段として使用した坑道を破壊する作戦を行っていた。イスラエル国防軍は、シリアにヒズボラが存在する限り、新たな戦争の可能性があると確信している。シリア軍の坑道戦準備の報道は、最近の事態の推移を考えれば、(もはや)衝撃ではない。

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( 翻訳者:馬場響 )
( 記事ID:46571 )