高等選挙委員会の委員長、サーディ・ギュヴェン氏は「私に届けられた情報によると、無効票の再開票が求められ、それについて決定したそうだ。今回が初めての決定ではない。以前の市・区の選挙でも、委員会は再開票することを決めており、この開票の決定に基づき、開票が再び始まり、ある場所ではこの開票は止められず、最後まで行う必要があると決定した。今イスタンブルで起きていることは、まさにこれだ。」と述べた。
ギュヴェン氏は、高等選挙委員会の建物の前で記者に向けて行われた発表で、選挙が終わった後、市・区と県の選挙委員会と高等選挙委員会に対する異議申し立てのプロセスが始まり、その過程は、トルコ全土で続けられることを述べた。
ギュヴェン氏は市・区の選挙委員会に異議申し立てが行われていない所では選挙結果報告書の提出段階にあると話し、今日までに明らかになった得票数はすべての政党に伝えられ、選挙の途中経過とされていると述べた。
ギュヴェン氏は、選挙結果報告書を提出するために、この法的な異議申し立てプロセスの終了が待たれており、そしてイスタンブルでも同じ過程の手続きが行われていることを話した。
イスタンブルでは8つの区選挙委員会に対して行われた異議申し立てを受け、この区選挙委員会が再開票という決定を下したことを強調したギュヴェン氏は、以下のように話した。
「いくつかの選挙委員会もこの決定への対応を始めた。決定に従い、もう一度開票を続ける中、県選挙委員会に異議申し立てが行われた。イスタンブル県選挙委員会は、区選挙委員会の決定に対し異議を申し立てる権利を有しており、この過程を見守る必要があることを明らかにしつつ、措置決定により再開票の手続きを停止させた。その後高等選挙委員会へ、イスタンブル県選挙委員会の決定に対する異議申し立てがさらに行われたため、委員会を招集し、イスタンブル県選挙委員会に対し298号法の第118条に基づき、区選挙委員会の決定の適用のために(県選挙委員会の)決定を確定する必要がないことから、当該の条項で記されている規定に反して下された、イスタンブル県選挙委員会の、2019年4月2日付の決定の第一条の削除をすること、区選挙委員会の再開票の決定とともに開票が始められているのであれば、開票を終わらせる必要があること、再び行われる開票作業において明らかになる結果が全ての政党、そして無所属の候補者に有効である必要があること、再び開票作業を行うことを目的とした区選挙委員会の決定の、事実上の適用が始められているのであれば、法的な異議申し立てのプロセスの手続きが必要であることが決定された。この決定を送った。この決定を受けて必要な対応がとられている。」
ある新聞記者の「無効票だけ再開票されるのですか？」という質問に対し、サーディ・ギュヴェン氏は、「多くはそうだ。私の元に各区選挙委員会の決定が届いていない。私に届けられた情報によると、無効票の再開票が望まれており、それが決定された。これが初めての決定ではない。以前の市・区の選挙でも、委員会は再開票することを決めており、この開票の決定に基づき、開票が再び始まり、ある場所ではこの開票は止められず、最後まで行う必要があると決定した。イスタンブルでの出来事が、これだ」と答えた。
■「これは完全に法的な異議申し立てのプロセスの中で行われる仕事、そして処理である」
高等選挙委員会・委員長であるギュヴェン氏は、委員会が開票作業を行うべきか行わないべきかについて調査していないことを強調した上で、以下のように付け加えた。
「事実上の再開票を決定した区が、開票作業が始められた後、この作業を中止できない理由は、この段階の後、中止されることが、いくつかの政党にとって有利、あるいは不利な結果をもたらしうるためである。これ以前の高等選挙委員会の決定も同じである。開票の結果は、異議申し立てをした政党のみの観点から、評価がなされるわけではない。全ての政党の観点から、無効票が、298号法における無効票の証明基準と、私たちの通達に適った無効の理由に沿って評価されているかどうかが見られている。
また、異議申し立てをする人たちではなく、異議申し立てをしていない人たちに有利な結果に終わる可能性もある。このため、区選挙委員会が決定の適用を始めた時から今日まで、高等選挙委員会による適用は、再開票が最後まで行われ、本当の選挙結果が明らかになるように行われる。イスタンブルでは、その方向で、それに適した、その形で行われており、他の場所でも調査が行われている。私たちのところにはまだ異議申し立ては送られていない。これは通常の選挙期間中に、今日に至るまで普通に起きていることである。イスタンブルは、広域市であるため、少し目立っている。これは完全に法的な、異議申し立てのプロセスの中で行われる仕事、そして処理である。」
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（ 翻訳者:瀬戸慈弘 ）
（ 記事ID:46572 )