■「アート・ジャミール」はクリエイティブスペースをジェッダの歴史的地区でオープン

【ジェッダ：本紙】

芸術団体アート・ジャミールは今日（7日）、芸術家やデザイナー、現代・伝統作品のクリエーターの相互協力の拠点となるクリエイティブスペースをジェッダ市に開設した。このスペースは、くつろぎやすさと多目的な利用に向いていること、注目を集めるジェッダ市のアルバラド旧市街の真ん中に位置していることに、その特徴がある。アート・ジャミールのプロジェクトスペースは、伝統的・継承的芸術活動と、同団体及びそのパートナーが運営するワークショップ、展覧会、講演会、アクティビティからなる現代芸術のための幅広いプログラムとを結びつけるだろう。

また同プロジェクトスペースは、「伝統芸術のためのジャミール・ハウス」の取り組みを補完するものとなる。このジャミール・ハウスは、アート・ジャミールが遺産保護のために行った最も重要な草分け的事業の柱の一つとみなされている。「伝統芸術のためのジャミール・ハウス」は、サウジアラビア文化芸術協会との協賛のもと2015年にオープンし、アート・ジャミールとチャールズ皇太子伝統芸術学校との提携を通じた工芸とデザインの年間プログラムを行った。木工細工や石膏細工、浮き彫り細工からなるこの年間プログラムの成果は、アート・ジャミール・プロジェクトスペースにおいて毎年披露され、プロジェクトスペースの活動の中核を担うことになるだろう。

プロジェクトスペースは、ジャムジューム館に隣接する近代的な建物の1階にあり、「伝統芸術のためのジャミール・ハウス」に近いところにある。またワークショップに必要な機材や備品を設置するのに約6ヶ月を要した。アート・ジャミール・プロジェクトスペースと「伝統芸術のためのジャミール・ハウス」に加えて、芸術団体アート・ジャミールは、ジェッダ彫刻美術館と2020年にオープンが予定されているハイイ・クリエイティブ・ハブを通じてジェッダ市で活動している。 また2018年にドバイでジャミール・アート・センターの開設される前、アート・ジャミールは一時的にドバイのサルカール大通りでプロジェクトスペースを運営しており、多数の芸術プログラムやアクティビティを実施していた。

Tweet

この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

　同じジャンルの記事を見る

（ 翻訳者:源島菜月 ）
（ 記事ID:46576 )