エジプト:ロシアと共に中東情勢の進展につき協議
2019年04月07日付 al-Hayat 紙

■テロ対策と中東の諸危機に関するエジプト・ロシア会談(1)

【カイロ:本紙】

エジプトのサーミフ・シュクリー外相とロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、中東情勢の進展、特にリビア情勢、パレスチナ問題、シリア危機につき協議した。両者は合同で意思決定を行うこと、テロ対策に係る調整を継続していくことで合意した。今次の協議と合意はシュクリー外相のモスクワ訪問の間に交わされたものだ。

同会談では、モスクワとエジプトの観光リゾート地間の航空便再開の案件についても触れられた。これは両国間の未解決の問題のなかで最も重要な問題の一つだ。一方のロシアは同国が封鎖を科すことはなく、「近い将来」に運航を再開すると伝えた。すでにモスクワ・カイロ間の航行は昨年4月から再開している。それ以前は、2015年10月にシナイ半島でロシアの旅客機が墜落し、乗客が死亡した事故を受けて航行が数年間に渡って停止していた。エジプト政府は、シャルム・エルシェイクとフルガダにあるリゾート地への航行が再開することを頼みの綱としている。というのも、ロシア人は重要なエジプト観光資源だからだ。

シュクリー外相は、会談終了後の共同記者会見で以下のことを述べた。「本会談では、中東における最も重要な情勢の進展について取り上げた。その筆頭としてパレスチナ問題や、シリア危機、リビアやイエメンの状況、テロ対策が挙げられる。我々は合同での意思決定の継続について合意した。」また、以下のことを付け加えた。「リビアにおける最新の情勢では、全当事者が自制し、国連リビア特使と対話することが必要とされている。」

また、航空便の再開についてシュクリ―外相は以下のことを述べた。「エジプトは、ロシア人の滞在と観光を目的とした訪問を強く望んでいる。また、我々は、直行便再開のための技術者対話の一環として、ロシア人の来訪を歓迎する。」

(2)に続く

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( 翻訳者:難波奈央 )
( 記事ID:46602 )