シリア:ロシア軍撤退等に係る各種報道、テロリストはイドリブ合意の違反を継続、シリア軍が抗戦(1)
2019年04月11日付 al-Watan 紙

■ロシア軍のタッル・リフアトからの撤退、クルド人民防衛隊の共和国国旗の掲揚…テロリストらはイドリブ合意への違反を継続、軍はテロリストらを血に染める

【ハマー:ムハンマド・アハマド・ハバーズィー、ダマスカス:本紙、各通信社】

シリア軍はイドリブ合意を違反し続けているテロリストらに人的及び物資面で甚大な被害を与えた。今次の攻勢は、アレッポ県郊外北部のタッル・リフアトからのロシア軍警察部隊の撤退、同地におけるクルド人民防衛隊によるシリア・アラブ共和国の国旗掲揚のニュースが報じられる中で行われた。テロ組織諸集団は昨日朝、イドリブ合意で定められたハマー県郊外北部の非武装地帯にあるムールク、サハル、ジャナービラ郊外の環状線から、同合意当事者らの違反を確認する軍の屯所に襲撃を仕掛けた。しかし、シリア軍は機関銃で応戦し、多くのテロリストを死傷させた。残存者らについても、非武装地帯の奥深くにある彼らの拠点に向けて逃奔させることに成功した。

報道筋は『ワタン』紙に対し、「タウヒード旅団」の下部組織である他のテロリスト集団らが、ハマー県郊外西部のカラア・マディーク、タッル・ウスマーンの環状線から出発し、ガーブ平原に設けられたテロリストの監視所を標的にしたと明らかにした。しかし、シリア軍は監視所からテロリストの動向を監視しており、ロケットを集中的に射出したところ、テロリストに直接的損害を与えることに成功した。

イドリブ県郊外南部、南東部に寄せ集まっている他のテロリスト集団らは、ハーン・シャイフーンやウンム・ジャラール、カティーバ・マハジューラ、タマーナア郊外の環状線から、軍が監視の為に駐屯していた拠点に進入した。しかし、同拠点の防衛に当たっていた者が重火器でテロリストらを狙い、多数を死傷させた。

同報道筋は、シリア軍の部隊がハマー県郊外北部ジャナービラの郊外で、ヌスラ戦線が母体のテロリスト集団らを殲滅したと強調した。合わせてハマー県郊外北部、西部にあるムールク、サハル、バーブ・ターカ、タッル・ウスマーン、カラア・ムディークの郊外でヌスラ戦線やその同盟者の拠点を重火器で破壊したと強調した。この攻撃は、彼らのイドリブ合意の違反に対する対応であり、多くのテロリストらが死傷し、戦闘装備が壊滅されたと述べた。

またシリア軍は、イドリブ県郊外のハーン・シャイフーン、タマーナア、タッル・シェイフ、タハターヤー、スカイク、ハウィーン、ザルゾール、カティーバ・マハジューラにあるテロリスト諸集団の拠点を重火器で破壊し、人的及び装備面で甚大な被害を及ぼした。イドリブ合意への違反が理由だ。一方、ミスヤーフ・ワタニー病院の情報筋によると、昨日朝方、民間人男性ハダル・バルフーム氏が亡くなった。先日日曜日に、ミスヤーフの市街に向けてテロ集団が射出したロケットによる負傷が原因だ。日曜日のロケット攻撃で犠牲となった無辜の一般市民は6名に上る。

(2)へ続く

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( 翻訳者:堀嘉隆 )
( 記事ID:46632 )