高等選挙委員会、3つの区長選結果を取り消し
2019年04月16日付 Cumhuriyet 紙
高等選挙委員会は選挙結果を取り消したケスキン、ユスフェリ、ホナズの三郡での首長の当選を無効とする決定をした。デニズリ知事ハサン・カラハン氏は空席となってしまうホナズ自治体首長の職に6月2日までトゥラン・アトラマズ副知事を任命した。
高等選挙委員会は、クルクカレ県のケスキン郡で再選挙を決定したことで、当選者に与えられた当選証を無効とした。
情報によると、公正発展党(AKP)の高等選挙委員会代表レジェップ・オゼル氏は、高等選挙委員会に申請し、ケスキン自治体首長選挙の再投票を決定したと発表した。
オゼル氏は、ケスキン郡選挙委員会がこの間、善良党の候補者に当選証を渡したが、それを無効とするよう要求した。
申請を受けた高等選挙委員会は、郡で選ばれた候補者に与えた当選証を取り消す決定をした。
TRTニュースによると、高等選挙委員会の決定ではケスキン首長選で善良党の候補が1,806、AKPの候補が1,800票獲得し、票差は6であったと発表した。
しかし、当郡で8名の投票禁止者が投票を実施し、その場合、選挙結果に影響を及ぼすとの理由で、ケスキン首長戦の結果を取り消し、当郡で再選挙を6月2日行うとの決定を発表した。
委員会の検討の結果、ケスキン自治体において再選挙が行われることが決定されたため、当選証を全会一致で取り消した、と伝えた。
■クルクカレのケスキン
3月31日日曜に行われた選挙で、クルクカレ県のケスキン郡では、善良党の候補者ネジャティ・アルサンジャック氏は1,806票、AKP候補デデ・ユルドゥルム氏は1,799票を獲得した。
AKP候補ユルドゥルム氏は、再開票のため郡選挙委員会に異を唱えたが、県の選挙委員会は異議を却下し、選挙集計書類に反映されたミスも修正した。ユルドゥルム氏の票は1.800となり差は6票となった。選挙で違法行為が行われたとして県の選挙委員会に行われた異議も受け入れられなかったことを受けて、AKPは、高等選挙委員会に申請を行った。
異議を検討した高等選挙委員会は、当該郡で投票無資格者による投票があったと発表し、それが結果に影響するので選挙結果の取り消しを指示した。
ケスキン郡では選挙が6月2日に再び行われる決定が下された。
■アルトヴィンのユスフェリ
3月31日に行われた地方選挙でアルヴィン県のユスフェリ郡において3票差でAKPの候補エユップ・アイテキン氏が勝利した。CHPの候補バルシュ・デミルジ氏は選挙を第2位で終えた。
CHPは、選挙結果に異議を唱えた。異議を検討した高等選挙委員会は、郡で2票の違法票があると発表し、3票差が1票差になったことを受けて選挙結果を取り消すと決定をした。
ユスフェリ郡で選挙が6月2日に再び行われることも決定された。
■デニズリのホナズ
ホナズ郡での選挙では、CHPの候補ユクセル・ケペネク氏が9,389票、相手のAKP候補のトゥルグト・デヴェジオール氏は9,381票を獲得した。
AKPが郡選挙委員会に異議を唱えた後、41の投票箱で再開票が行われ、ケペネク氏は9,387票、デヴェジオール氏は9,384票となり票差は3票となった。
AKPとCHPが結果に関して県選挙委員会に異議を唱えたのを受け、13の投票箱で無効票を見つかったことで、ケペネク氏とデヴェジオール氏の票差は1となった。これにより、AKPは高等選挙委員会に申請を行った。
■副知事が任命された
デニズリ県のハサン・カラハン知事は空席となったホナズ首長の職に6月2日までの間、副知事であるトゥラン・アトラマズ氏を任命した。トゥラン・アトラマズ副知事は、再選挙で勝利した候補者に任務を最終的に引き渡すこととなる。
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( 翻訳者:西山みなみ )
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