レバノン:バースィール外務大臣「シリアはアラブ連盟への復帰を」
2019年04月17日付 Al-Nahar 紙


■バースィール外務・移民大臣はシリアのアラブ連盟への復帰の必要性を訴えた

【ベイルート:本紙】

レバノンのジュブラーン・バースィール外務・在外居住者大臣は、モスクワで開催された第5回アラブ・ロシア協力フォーラムで、「私は「世紀の取引」の目的で、アラブの権利を無視し続けてきたことに我慢できない。「世紀の取引」をわれわれは(パレスチナ)問題の解決策として待ち焦がれ、新世代が安全で平和に暮らせる無限の可能性だと期待していた。しかし、実はそれ自身の首を絞める鎖にすぎなかった。その結果、「世紀の取引」でエルサレムやゴラン高原やシャブアー農場は失われ、(パレスチナ)問題は(うやむやなまま)幕が引かれる。」と強調した。

また大臣は「われわれがここに集まる度に、一つの空席がアラブ連盟(の平安)をかき乱す。シリアが連盟の枠外であり続けることは、もはや許されない。歴史的に、われわれはシリアの体制にはずっと関心を持ってきた。わが国もわが国民もそして私自身も個人的にシリア軍のレバノン駐留に反対する一人だった。しかしシリア軍がレバノンから撤退した時、われわれはシリアとの関係修復を期待した。今日、シリアの危機は終結へ近づきつつある。われわれは、シリアの社会集団間の和解促進、憲法(改正)委員会の設置、シリア人が納得し選択する政治解決、民主的な選挙の実行、シリアの復興、シリア避難民の帰還に協力を惜しまない。これらは(シリアに)安全と尊厳をもたらすためだ」と述べた。

さらに、「今日、レバノンは、アラブのみならず国際的な責任を負っている。難民の帰還実現のための支援はロシアだけの責任ではない。レバノンはあなた方(アラブ諸国)にレバノンへの協力を要請している。(シリアを)アラブの枠から遠ざけている限り解決はない。シリアをアラブ連盟に復帰させよう、シリア難民の帰還のためにともに努力しよう。そして、アラブ連盟を『男の子の母親(旧約聖書列王記からの引用)』、アラブの諸問題に率先して立ち向かう組織にならしめよう」と続けた。

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( 翻訳者:木戸 皓平 )
( 記事ID:46650 )