リビア:ハフタル将軍の進軍によって湾岸・西欧諸国が分裂
2019年04月17日付 al-Quds al-Arabi 紙
■リビアの紛争は湾岸諸国とヨーロッパの分裂をもたらす
【トリポリ:各通信社】
カタールは火曜日、ハリーファ・ハフタル将軍に対する国外からの武器供給を止めるようを訴えた。また、首都トリポリ制圧を目的とするハフタル将軍の攻撃は、湾岸諸国やヨーロッパの対立を引き起こしている。
ハフタル将軍の部隊がトリポリに対する攻撃が始めてから2週間近く経過したが、その部隊はトリポリ近郊南部に留まったままで、国連が承認するトリポリの政府を支持する武装集団と対峙している。
人口が250万人に達するトリポリでは、街のいたるところで時折砲撃音が聞こえるものの、人々は今のところ、ほぼ通常通りの生活を送っているようだ。
ムハンマド・ターハー氏(23歳)は学生で混雑した学校付近の通りでこう述べた。「おかげさまで、私たちはいまだ生活を続けている。それ以外に何ができるというのですか」。カフェや商店は、依然として営業中であり、客で賑わっている。
複数の外国勢力は懸念を感じている。だが、最近になって再燃した政治的混乱や戦闘に対して統一した見解をとれてはいない。混乱と戦闘は、独裁者ムアンマル・カザーフィーが2011年に追放されて以降、リビアに広がっている。
国連の最新統計によると、今回の紛争で、現在までに174人が死亡、756人が負傷、18,250人が避難民となっている。また、国連主導の和平計画も先送りとなっている。
紛争はまた、石油供給の停止や地中海を渡ってヨーロッパへ向かう移民の増加をもたらし、過激派にこの混乱を悪用させてしまう恐れがある。
(後略)
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( 翻訳者:清水杏・山下綾華・堀内優希・半田桃香 )
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