スーダン:軍人と文民からなる合同評議会の設置に合意
2019年04月29日付 al-Quds al-Arabi 紙


■スーダン:軍と反体制派は合同評議会を設置することに合意…文民と軍人の代表者の比率をめぐり交渉

【ハルツーム:本紙】

スーダンを統治する軍事評議会と反体制派勢力の関係が陥った膠着状態に大きな突破口を開く進展がみられた。両者は昨日日曜日(4月28日)、文民と軍人からなる合同評議会を設置する合意に達したのだ。一方、文民と軍人の代表者の比率をめぐる交渉は継続している。これと並行し、アラブ首長国連邦(UAE)は、資金投入の見返りに政治的権力を手にすることを通してスーダン問題への介入を実行に移した。というのも、UAEはスーダン中央銀行に2億5000万ドルを預け入れることを発表したのだ。

軍事評議会と反体制派の合意は、民政移管を求めて3週間前からハルツームにあるスーダン軍総司令部前での座り込みデモに参加している数千人の要求に応じて行われた。デモ参加者らは現在、座り込みの行く末について決定が下される前に、土曜日(4月27日)に発表された合同評議会が実際に設置されることを待ち望んでいる。

今回の座り込みは、政府がパンの値段を3倍に引き上げると決定したことに対して、昨年12月19日に始まった抗議運動の一環である。しかし、この抗議運動はすぐにバシール前大統領に対する抗議に転換した。そして、4月11日に軍は同氏を解任し、拘束した。

スーダンを30年間強権により支配したバシール前大統領の退陣後、デモ活動家らは、同国の政権を掌握した暫定軍事評議会に、政権を放棄し、バシール前大統領と彼の体制における複数の主要な高官を訴追するよう促すため圧力をかけ続けた。

抗議者の代表であるアフマド・ラビーウ氏は、軍事評議会と反体制派の代表者からなる合同委員会の第1回会合に参加した。同氏は、「我々は、文民と軍人による主権を有する合同評議会(の設立)に合意した」と述べた。さらに、「現在、同評議会に参加する文民と軍人の比率を確定するための協議が進行中だ」と付言した。

(後略)

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( 翻訳者:藤木郁理 )
( 記事ID:46705 )