アラブ人権機構はサドル氏によるバハレーンの内政干渉を拒否
2019年04月29日付 al-Hayat 紙

■アラブ人権機構はサドル氏によるバハレーンの内政干渉を拒否

【本紙:ジュネーブ】

アラブ人権機構は、ムクタダー・サドル氏が発行した声明を断固拒否すると表明した。また、同声明が無責任であること、アラブ諸国の国家主権を侵害するものであること、これら諸国の内政で拒否される干渉であることに大きな懸念を示した。これに加えて、同声明は非合法な行為であり、多くのアラブ諸国の民の安全と平和を脅かすと述べた。

アラブ人権機構は29日(日曜日)の記者会見で以下のように表明した。サドル氏によるバーレーンへの内政干渉は、同国の主権と正当性を明白に侵害している。同氏は、同国内の人権団体の会員である立場を利用して、自らの考えを激しく主張している。

同声明は、アラブ人権機構がバーレーン社会の安全と平和を脅かすあらゆるプロパガンダや声明、呼びかけに反対する立場を取ると強調した。また、混乱を流布し、暴力やテロを煽動するような呼びかけに反対する立場を確認した。さらに、全ての階層のバハレーン国民が承認した王族によって治められるバーレーンの正当な権威に対する侵害、また、バハレーンの正当性によって安定した主権と合法性に対する侵害を拒否すると強調した。この主権と合法性は、バハレーン国民行動憲章で定められており、バハレーン国民憲章は、書記官と法律に基づく国家を下支えし、立法・行政機関を通じた国民参加を実現したと述べた。

イーサー・ラーシド・アラビー・アラブ人権機構長はイラク政府に対し、同国民であるムクタダー・サドル氏が発表した声明につき必要な措置を取るよう要求した。また、湾岸協力機構とアラブ連盟に対し、バハレーンの正当性と主権を支援する姿勢を強化するよう呼びかけた。さらに、国際法を逸脱するあらゆるプロパガンダを拒絶するよう求めた。国際法は内政干渉および何らかの形で暴力、テロ、過激思想を含むプロパガンダを禁止していると述べ、サドル氏の声明をその最も顕著なものと認めないことは不可能であると指摘した。

さらにアラビー氏は、バハレーンの全国民に対し、正当な指導者と憲法に従順するよう要求した。また、サドル氏の声明を断固拒否し、ハマド・ビン・イーサー・アール・ハリーファ国王に体現される正当な指導者への遵従を確認するよう求めた。さらに、国民行動憲章で国民が合意した価値観と諸原則を順守し、これが機関と法律に基づく国家樹立を目的として示す合憲性と淵源としてのシャリーアを順守するよう求めた。こうしたことは、アラブ人権機構が信じる優れた価値観と諸原則から生じる要求であり、また、これらの価値観と諸原則は世界人権宣言や国際法全般に則したものだという。

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( 翻訳者:庭野悠汰 )
( 記事ID:46708 )