高等選挙委員会のイスタンブル市長選関連調査の行方は?
2019年04月30日付 Hurriyet 紙
公正発展党から高等選挙委員会に加わっているレジェプ・オゼル氏は、イスタンブル地方選挙での結果に関する抗議に関し、イスタンブルの39区の全選挙委員会が、高等選挙委員会のだした中間報告に基づいた行動をとるのを待っていると述べた。
イスタンブル地方選挙の結果に関して行われた抗議に関し、その(審査の)結果が待たれているが、公正発展党から高等選挙委員会に加わっているレジェプ・オゼル氏は、昨日、そのプロセスについて発言した。高等選挙委員会が4月23日に下した決定により、イスタンブルの選挙で見られた不適切な行為への抗議で言及された4万1132人の有権者と、非公務員の選挙管理人について、5日以内に調査がされる必要があるとし、しかし(調査のために)区に与えられた期間は終わっていると述べた。オゼル氏は、また、民族主義者行動党(MHP)が、全イスタンブル、およびマルテペ区の選挙結果に関して行った抗議についても、4月24日に中間報告がでており、マルテペ第一区と第2区の選挙委員会は5日以内に行動をとることとされているが、2度目の決定によって承認されていた期間も今日の5時で終わると述べた。オゼル氏によれば、一部の区の選挙委員会での調査はまだ終わっていないという。
■「日程に縛られるのはよくない」
高等選挙委員会が認めた5日という日程は決まったものではないとするオゼル氏は、この期間は調査を迅速に進めるために設定されたものであると述べた。オゼル氏は、次のようにつづけた。
「高等選挙委員会は、(地区選挙委員会から)来る全返答を待っている。我々の希望は、地区の選挙委員会が一刻も早くこの調査を行い、結果を報告していることだ。与えられた期間が終わったからといって、報告を待たないで進める、という意味ではない。イスタンブルの39全ての区選挙員会が、中間報告に沿って求められることを実施するのを待っている。その後、報告書を開き、その情報や資料を調査する。高等選挙委員会としての調査を行う。再び交渉が行われ、決定が下される。」
オゼル氏は、このプロセスがいつ終わるかの予測はつかないとし、「区選挙委員会からの報告次第だ。また、高等選挙委員会での議論とメンバーの話し合いの結果次第だ。これをいつまでと決めること、日程に縛られることは、正しくない」と述べた。
■ 調査項目
公正発展党の特別抗告では、投票数と開票結果数の表に封印がされていなかったこと、開票での不正が行われたこと、投票印に行方不明となっているものがあること、本来投票権のないものが投票していること、選挙管理人の構成で不適切なことがあったことが主張されている。公正発展党は、4万1132人の無権者や精神的に障害のある人、さらに有罪判決を受けているもののリストと、有権者リストにある死亡者のかわりに投票が行われていないかの調査を求めている。これに加え、5315人の無権者についてさらに調べるように求めている。この抗告では、イスタンブル市長選の無効と再選挙が求められている。MHPもまた、イスタンブル市長選とマルテペ区長選の選挙の無効を訴えている。
一方、善良党(İYİ Parti’)は、5315人の無権者についての再調査を高等選挙員会が認めたことに抗議したが、その抗議は、高等選挙員会により退けられた。さらに調べるように求めている。これにより、無権者についての調査は続けられる。
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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:46712 )