シリア:国連はシリア北西部への樽爆弾を用いた爆撃を非難
2019年05月03日付 al-Hayat 紙
■国連がシリア北西部を狙った樽爆弾による攻撃を非難
【ドバイ、イドリブ:本紙、ロイター通信】
国連はロシア軍とシリア政権によるシリア北西部を狙った攻撃を非難した。この攻撃は、ロシアとトルコの合意により反政府武装勢力の支配下にある最後の地域が非武装地帯となったことが発表されて以来、同地域に対する最も激しい攻撃であった。
国連のパノス・ムムツィス地域人道調整官(シリア危機担当)は、反体制派の支配下にあるシリア北西部において、学校や健康施設、居住区が樽爆弾により、ここ15ヶ月で最悪の爆撃を受けたと述べた。
ムムツィス調整官はまた記者発表で以下のように述べた。「私達は、教育施設、健康施設そして居住区がヘリコプターと戦闘機による爆撃を受けたという情報を得ている。この樽爆弾による爆撃は、少なくともここ15ヶ月で最悪のものだ。」加えて、30万人が攻撃の行われている緩衝地帯で暮らしていると述べた。
一方、シリア通信社(SANA)は以下のように報じた。「シリア軍の複数の部隊は、ハマー北部やイドリブ南部の郊外において、ヌスラ戦線の集団や拠点、およびその傘下のグループに対して集中的な軍事作戦を展開した。これは、緊張緩和地帯合意への度重なる違反や、安全地帯に対する攻撃への報復である。」また、住民や救急隊員はロシア軍とシリア軍はシリア北西部での空爆と地上からの砲撃を集中的に行ったと述べた。さらに、「ホワイト・ヘルメット」として知られるシリア民間防衛隊がインターネットに公開したビデオ映像には、破壊された建物の瓦礫や負傷した民間人の姿が映し出されていた。
(後略)
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( 翻訳者:スローカム ニコール )
( 記事ID:46733 )