■エジプトとタンザニアが安全保障の協力強化へ
【カイロ:本紙】
エジプトのマフムード・タウフィーク内務大臣は、同国がタンザニアへ安全保障関係のノウハウを提供する用意があると表明した。これは、同国が力を入れるアフリカ大陸における安全保障支援の一環であり、本日(5月4日)行われたタンザニア共和国のカンギ・ルゴラ内務大臣との会談の中で示された。
内務省は声明の中で、「タウフィーク内務大臣は、高官らからなる安全保障担当の使節団を率いてエジプトを公式訪問中のルゴラ内務大臣を歓迎した」と述べた。
また、両内務大臣は両国間の協力の局面や様々な安全保障分野への両者の支援方法について検討した。タンザニアの内務大臣は、エジプトの警察機関が特にテロとの戦いおよび刑事犯罪の分野で果たしている顕著な役割を評価すると共に、タンザニアの警察機関が、エジプト内務省が有する複数の分野における先進的な安全保障および訓練のノウハウを有効活用するプラットフォームを拡大したいという同大臣の強い望みを表明した。
また、タウフィーク内務大臣はこの会談を通してエジプトとタンザニアの二国間関係の深さを確認し、歴史的紐帯や両国を結びつける共通分母に照らしながら、二国間の安全保障協力分野を発展させていく重要性を指摘した。同様に、同内務大臣は両国間の警察の協力枠組み、とりわけ必要とされる全ての安全保障の関係分野おいてタンザニア警察の人材を育成する用意があると表明した。これはエジプト内務省がアフリカの友好国各国の安全保障および安定の使命の支援に力を入れていることに起因するものである。なお、このような取り組みはエジプトがアフリカ連合議長国の枠組みの下で政治的リーダーシップを担っているがために、アフリカ諸国の開放政策や協力関係に多大な関心を抱いていることの表れである。
両内務大臣は会談の最後に、市民保護分野における両内務省間の了解覚書に署名した。この了解覚書は両国の関係当局間での安全保障や訓練に関するノウハウの交換に焦点を当てており、地域・国際双方の領域に降りかかるエスカレートする安全保障上の困難に対応するため、今後エジプト内務省がアフリカ諸国と安全保障協力の局面を発展させる必要があることを反映している。なお、今回の会談には駐カイロタンザニア大使も出席した。
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( 翻訳者:滝沢侑也 )
( 記事ID:46737 )