教育省を混乱させる情報漏洩
2019年05月05日付 Cumhuriyet 紙

国民教育省は、金曜日までにトルコ全土での校長と副校長人事のための申請を受け付けた。特に、アンカラの学校でどの先生が何点でどの学校に申し込んだかは秘密のまま申請を受け付けた。

オダTVのメルト・タシュチラルの報道によると、スキャンダルは申込期間延長によって明らかになった。申請の受付は、金曜日が最終日であった。しかし、国民教育省は、この期間を火曜日まで延長した。

教育者連盟組合(Eğitim-Bir-Sen)は、金曜日の申請受付期間がまだ終了せず、受付の延長が公表される前に、組合メンバーに「皆さん、管理職の任命は火曜日まで延期される。誰にも言わないでほしい。選択を見てみよう」というメッセージを送った。

このメッセージの後に、国民教育省は秘密扱いとした受付志望先[締め切り]が火曜日まで延期されると発表した。しかし、この受付と秘密情報が与党に近いEğitim-Bir-Senに漏れていることは大きな危機を生むことになった。

チャンカヤ地域に関して漏らされたリストを見たEğitim-Bir-Senのメンバーが、申請者達の点数に応じて彼らが志望先を選択することになることが明らかになった。

■組合長からは大きな反発

教育界に大きな議論を生むことになった情報漏洩に対して、民族主義者行動党に近いと知られるトルコ教育組合(Türk-Eğitim-Sen)のタリプ・ジェイラン組合委員長は大きな反感を示した。ジェイラン委員長は、事件に対して「ペテンだ」と、とても厳しい発表を行った。ジェイランはツィッターで次のようにつぶやいた。

「今日終わる予定の受付期間が5月7日まで延期された。さらに、教育職の大半の人々が知ることなく、ある組合、執行部メンバーにメッセージが送られた。『選択は実施しないでください。期間が延期される』。背後で計略が仕掛けられている。他人の選択を見たギャング達は謀を開始して、誰がどこを選択すべきか詳細に調整している。国民教育省はこの組織作業からいつ、どのように解放されるようになるかをとても注目している。

教育・科学職員組合(Eğitim-Sen)のフェライ・アイテキン・アイドアン委員長は、事件に関して、「国民教育省は、人事の選考期間が延長されたことを発表した。国民教育省は、教 育関係者に向けて公表説明せざるを得ない。管理職人事申請期間がなぜ延長されたのか。理由として発表された「選択できない人々が選択をしない理由は何なのか」と反感を示した。

教育者と認識される共和人民党ユルドゥルム・カヤ副党首もこの問題に関して、国民教育相ズィヤ・セルチュクを名指しして、「ズィヤ・セルチュク氏は、こうしたことが生じた原因は、[申請により]行われた他人の選択を見て、意中の人物達がこれに応じて選択を行えるようにするためなのか。これは不公平でないのか」と問うた。

■国民教育省は認めた

国民教育省はというと、事件後に81県の教育長に通知を出した。通知には、「この期間に選択申請を行う候補者が、選択が一部の人物達に有利なように変えられたことが、本省に届いた情報から判明した」と述べた。

オダTVが手にした同省の書類では、まさに次のように書いてある。
「周知のように、教育機関の管理職任命に関し申請期間は2019年5月7日まで延長された。このことは選択期間内に実行できない人物達のために実施した。ただこの期間に選択申請を行う候補者が、選択が一部の人物達に有利なように変えられたことが、本省に届いた情報から判明した。この状態が他の候補者にとって公平さを欠く理由となり、すでに選択を行い、システムに入力を行った候補者が、何ら選択を変更できず、これを利用して行動する者、あるいは行動するよう許可した管理職に関して、必要な手続きを行い、県管理職達が必要な手続きを行い、対処するよう、通知するものである。」

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:46743 )