シリア:シリア政府、反体制派の拠点を攻撃(1)
2019年05月08日付 al-Quds al-Arabi 紙


■安保理緊急会合が金曜日に…シリア政府は反体制派の拠点へ進軍を発表(1)

【ダマスカス:本紙】

シリア政府とその同盟国の軍隊は昨日(7日)、シリア北部の緊張緩和地帯への進軍の試みを継続した。複数の情報筋は本紙に対して、政府軍とイランの傘下にある諸集団が、ロシア空軍の支援を得てハマー県北部郊外に位置する戦略的要衝カフルヌブーダ町を制圧したと語った。これは火曜日(7日)の同町のウスマーン丘とジャーニブレ村の制圧に続くものだ。一方で、シリア北部の緊張緩和地帯の現状を協議する安保理緊急会合が、金曜日(10日)に開催されることが公表された。

同情報筋は、激しい戦闘がカフルヌフブーダ町で発生し、反体制派の各部隊がシリア政府とその同盟国の部隊に応戦したと明らかにした。また、(自由シリア軍に所属する)「愛国解放戦線」のナージー・ムスタファー報道官はアナトリア通信の記者に対して、「シリア政府がこの戦闘を通じて深刻な被害を受け、また反体制派は同町に接するサフラ丘にある戦車の破壊に成功した」と明らかにした。さらに、ムスタファー報道官は同町周辺で戦闘がまだ続いていると指摘した。

また、「シリア民間防衛隊(注:ホワイトヘルメットのこと)」の複数の情報筋がアナトリア通信に伝えたところによると、政府は進軍の試みと同時に、緊張緩和地帯の居住区を標的とし続けており、政府とその同盟国の軍隊による激しく継続的な空爆により、ここ6日間で少なくとも民間人86人が死亡した。

さらに、シリア人権監視団はシリア政府とロシア軍の数百発のミサイルや砲弾および戦闘機やヘリコプターからの数十回の空爆や樽爆弾投下を伴うイドリブ県とハマー県に対する砲撃を確認した。

そして、シリア人権ネットワークは先月4月26日から今月5月7日までに、緊張緩和地帯で、子供26人、女性24人を含む少なくとも民間人108人の死亡を確認した。

(2)に続く

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:馬場響 )
( 記事ID:46755 )