シリア:シリア領内で攻撃を行った飛翔物体はイスラエルのドローンであると判明
2019年05月19日付 al-Watan 紙

■シリア軍事筋「イスラエルの攻撃はドローンによるものであった」

【諸通信社】

シリアの複数の軍事筋は、昨日(18日)、今月17日金曜日にシリア領内への攻撃を試み、シリア軍の防空部隊によって迎撃された物体がイスラエルのドローンであったことを明らかにした。

ロシアトゥデイのウェブサイトがシリアの複数の軍事筋の話として報じたところによれば、金曜夜、首都ダマスカス南西部においてシリア軍の防空部隊の迎撃システムが迎撃した物体は、被占領地シリア領ゴラン高原から侵入したイスラエルのドローンであったという。

また同筋は、シリア軍が標的の撃墜に成功したことを明らかにした。さらに、シリア国営通信『SANA』の発表によれば、一昨日、防空部隊の迎撃システムはクネイトラ方面から襲来した敵の標的を発見し、対応を行ったという。なお、それに先立って同国営通信は、防空部隊の迎撃システムが被占領地から襲来した発光物体を標的として狙い、数体を撃墜したと伝えた。

これらに並行し、反体制派の複数のウェブサイトが、イスラエル国営テレビ局『カン』の報道として掲載したところによれば、17日夜にイスラエルによって試みられた攻撃は、「ダマスカス南部に存在するイラン革命防衛隊の拠点とヒズボラの部隊」を狙ったものであったという。

これに関連し、占領政体(イスラエル)の政界は、昨今の米国による制裁措置を受けてイランと米国間の緊張が高まっていることを鑑み、イスラエルがシリアの内奥において彼らが「イラン革命防衛隊とヒズボラへの攻撃」と呼ぶものに対する攻撃を辞さなかったという事実は、非常に危険な兆候であると警告した。

また、(ニュース)サイト『アル・モニター』は昨日、同サイトのヘブライ語版ページにおいて、「イランは今回の攻撃の『報復措置である』という名目でイスラエルに対して考えうる攻撃を行うことで、この地域に火を放つことを正当化する口実として今回の攻撃を利用するかもしれない」としたイスラエル政界の発言を掲載した。

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( 翻訳者:木戸 皓平 )
( 記事ID:46800 )